現在の大統領府青瓦台(チョンワデ)は王朝的雰囲気が漂っている。大統領執務室はまるで宮殿のように大きく、訪れる人たちが最初に感じるのは威圧感だ。そのうえ秘書室のある建物と必要以上に離れていて、秘書陣が報告するためには車に乗ってでも5分もかかる。
大統領職引き継ぎ委員会が盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領の指示によって、青瓦台の構造変更作業に取り組むことにしたのは歓迎すべき話だ。引き継ぎ委は昨日、「開かれた青瓦台、働く大統領」の概念に合わせて、大統領執務室と秘書室がより近くなるように構造を変える方針だと発表した。
これは権威主義の象徴である青瓦台を、国民にやさしい空間に生まれ変わらせるようにするという点で意義深い。大統領と秘書陣が随時に会って話し合い討論できるなら、民心ももっと上手に伝えられるだろう。国民にも一層親しいイメージを与えられる。
振り返ってみれば、「宮殿」のような大統領執務室は、仕事と能率の面で極めて非効率的であるだけでなく、厚い「人の障壁」のため物理的に国民と青瓦台の距離をより遠くしていた。宮殿のような深いところにいながら、開かれた心をもって対話と説得の政治をするのは、最初から無理だったと言っても過言でない。
今回の作業は、単に青瓦台内の塀を崩すのにとどまらず、青瓦台のあらゆる権威主義的要素を取り払うにまでつながなければならない。わけもなく厳しい警護や儀典慣行のバブルを取り除くのもその一つだ。高官の任命状授与式の時に、遠く離れて号令に合わせて一斉にお辞儀をする姿も消えなければならない旧時代の遺物だ。
ただ、一つ心配なのは、5年前のように青瓦台の改革がまたうやむやになるのではないかという点だ。現政権の引き継ぎ委員会も、最初はこの問題を取り上げたことがあったが、警護上の問題を理由になかったことになってしまった。幸いにも、盧次期大統領も「柔軟な警護」を強調しているだけに、今回は必ず実現して欲しい。「開かれた青瓦台」は改革の始まりだ。






