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[社説]安定首相、安定内閣を実現するには

[社説]安定首相、安定内閣を実現するには

Posted December. 23, 2002 22:35,   

韓国の次期大統領の盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏が、変化を求める国民多数の意思を正確に理解しているなら、何よりも的確な人事で応えるべきだ。国政の運営も国民和合も、その前提はもっぱら人事に掛かっている。こうした面で、われわれは盧氏が「改革の大統領、安定と均衡の首相」を取り上げたことに注目しつつ、これが実際に人事にどういうふうに反映されるかを注意深く見守りたい。

盧氏はきのう「国民が私のことを改革変化的な人とみて、心配している面もあるだけに、首相が安定的に国政運営を果たし、大統領は改革課題を進めていく」と述べ、内閣人事の方向性を明らかにした。今後、国政運営のあり方が「リベラルな改革一辺倒」ではなく「安定の中の改革」に緩やかに進めることを予告したものと受け止めたい。

劇的な勝利を果たしたものの、盧氏の政権基盤はぜい弱極まりない。とくに、野党の協力なしには、まともな国政運営ができない与小野大の状況に置かれている。ともすれば7カ月間、首相承認が行われずに混迷を極めた現政権初期の不幸を踏襲する可能性もくすぶっている。

こうした厳しい状況を乗り越えるために、盧氏は国民と野党いずれも素直に受け入れられる人物を立てなければならない。今度の大統領選挙で浮き彫りになった地域・世代間における理念対決の状況を賢く乗り越える一方、変化を望んでいる国民のニーズに応えるためには「均衡のとれた人事」は絶対的な基準であり、先験的な条件だ。そうするためには、求める人材を「選挙功臣」に限らず、さらに遠く、さらに広く目を向けなければならない。論功行賞は断じて行なうべきでない。首相だけでなく、長官やその他の政府人事も例外ではない。

合わせて、新内閣が立ち上がる前に、こうした基準に適合した首相候補を決め、人事聴聞会と閣僚の推薦を一段落させるのが望ましい。そうしてこそ、レイムダックなしに新政権が順調なスタートを切ることができる。現在の大統領引き継ぎ委員会の設置令では、これが不可能なだけに、一日も早く引き継ぎ委員会法を設けるなど、順調な国政運営に向けた法的な枠組みも整えるべきだ。