ソウル地方裁判所民事合議18部(金容鎬部長判事)は26日、「会社の役員たちに頻繁にセクハラされた」として、ロッテ・ホテルの女子社員40人が(株)ホテル・ロッテと役員8人を相手取って起こした損害賠償請求訴訟で、「被告たちは、原告19人にそれぞれ100万〜300万ウォンずつ、総額3000万ウォンを支払え」と原告一部勝訴判決をくだした。しかし残り21人の請求は棄却した。
また、会社の役員が会合の場で女子社員をセクハラした場合、その場に同席していた他の女子社員が感じる性的羞恥心も、間接的なセクハラ被害であると認めた。
そして「会社は、業務の連続線上にあるとみられるピクニックなどの公式な場で、日常生活で容認される範囲を超えた性的屈辱感を感じさせるぐらいの行動があることを知っていながら、適切な改善策を講じず放置した事実が認められる」と明らかにした。
判決はまた、「被告である会社は、セクハラ予防教育など注意義務を履行したと主張するが、セクハラの危険が常にあるホテル業を経営する被告会社は、単純にセクハラ予防教育を定例的に実施したことだけでは、義務を果たしたとはみがたい」とし、「会社は雇用契約上の保護義務を果たせなかった責任を免がれることはできない」と付け加えた。
原告の訴訟代理人である姜文大(ガン・ムンデ)弁護士は、「裁判所が一部だけでも会社の責任を認め、間接的なセクハラにまで責任を負わせたことは大きな意味がある。ただ会社の責任をあまりにも狭く解釈し、女性労働者の作業環境改善のための最近の韓国社会の努力から目をそらした点は残念だ」と話した。
ロッテ・ホテルの女子社員270人は、2000年8月、会社の役員たちから頻繁にセクハラを受けたとして、会社を相手どって17億6000万ウォンの訴訟を起こしたが、途中で230人が訴訟を取り下げたため40人に対して判決が出された。
吉鎭均 leon@donga.com






