政府が、金剛山(クムガンサン)ダム決壊に対応するために建設した平和のダムに水門を新設し、多目的ダムに転換させる計画を推進している。
建設交通部と韓国水資源公社は3日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)側が金剛山ダムの貯水を始めたことによる韓国側北漢江(プクハンガン)水系の水不足や気象異変による洪水被害を減らすための多目的ダムとして、平和のダムを活用する案を検討していると明らかにした。
現在までのところでは、平和のダムの直径10メートル規模の4つの導水路に水門を設置し、水が一定レベルまで満ちると、流れ出るように余水路を建設する案が議論されている。
水資源公社はこれに向け、今年7月にサムアン技術公社、韓国総合エンジニアリング、ドファエンジニアリングの3社コンソーシアムに「平和のダム2期増設工事」のための設計をするよう指示した。
水資源公社の関係者は「最終設計は来年9月末にできる。設計が終れば正確な事業規模が把握できるが、水門と余水路設置費用に約1000億ウォンかかるだろう」と推定した。
先月から始まった2期工事が終わる2004年末以降、平和のダムの貯水容量は、現在の5億9000万トンから26億3000万トンに増える。
金剛山ダムが計画規模(貯水容量26億2400万トン)で完成すれば、韓国側北漢江水系に流れ込む水は、年間17億7000万トン程減るものと建設交通部はみている。これは、漢江全体に流れ込む水(180億トン)の10%にあたる。
これによってファチョンダムなどの北漢江水系の韓国側ダムの発電量が減少し、首都圏住民の上水源である八堂(パルタン)ダム周辺の水質管理に支障を来たす恐れがあると懸念される。
実際に金剛山ダムが2000年10月から貯水を始めた後、2001年1年間に、北漢江水系にあるファチョンダム、春川(チュンチョン)ダム、衣岩(ウォアム)ダム、清平(チョンピョン)ダム、八堂ダムの5つのダムの発電量が、前年より平均25%ほど減少した。
黃在成 jsonhng@donga.com






