ソウル清涼里(チョンリャンリ)警察署は15日、女子中学生が在韓米軍の装甲車にひかれて死亡した事件に関連して、米陸軍第2師団のM二等兵(22)など在韓米軍兵士3人を、汎国民対策委員会の徐敬元(ソ・ギョンウォン)共同代表(元国会議員)に暴行を加えた容疑で連行して取り調べたあと、米憲兵隊に身柄を引き渡した。
警察によると、M二等兵は14日午後6時ごろ、ソウル地下鉄1号線の議政府(ウィジョンブ)行き電車の中で、慶煕(キョンヒ)大学で開かれる「死亡した女子中学生の追悼祭」に向かっていた徐代表一行と言い争った挙句、徐代表の顔をげんこつで数回殴打した疑い。
徐代表は鼻の骨が折れ、目の上の骨にひびが入る重症を負って慶煕医療院に入院し治療を受けている。M二等兵以外の二人の兵士については参考人として事情聴取した。
目撃者たちによると、徐代表と大学生10人余りが電車の中で、女子中学生死亡事件の印刷物を配った際、M二等兵にも印刷物を配り「この事件についてどう思うか」と聞くと、M二等兵が英語で暴言をはいたという。
このため徐代表が暴言を言うなという手振りをすると、突然M二等兵が徐代表を殴ったという。
市民と学生20人余りは、電車が慶煕大学近くの回基(フェギ)駅に停まると、M二等兵ら3人の兵士を引きずりおろし、慶煕大学まで連れて行こうとした。しかし現場にいた警察官が米兵2人を連れて行き、午後8時ごろには汎国民対策委員会の説得で学生たちは、M二等兵の身柄も警察に引き渡した。
徐代表は、平民党の国会議員だった1988年8月、当局の許可を得ずに朝鮮民主主義人民共和国を訪問したことが発覚し、国家保安法違反で90年8月に10年の刑を言い渡され、国会議員の資格を失った。99年2月に赦免・復権されたあと、民族和解自主統一協議会の常任顧問をつとめている。
閔東龍 mindy@donga.com






