国際原油価格が最近、米ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)で1バレル=30ドルにまで急騰し、今年下半期に韓国経済を脅かす大きな「悪材料」として浮上している。とくに、原価に占める石油の割合が高く、原油高による影響を直接受ける石油化学、航空、海運業界などは、時々刻々の原油価格の値動きに注目している。
21日、韓国石油公社によると、韓国への輸入が最も多い中東ドバイ原油のスポット価格は20日(現地時間)、1バレル=26.01ドルで取り引きされ、前日比0.35ドル値上がりした。これは今年最高値の5月14日の26.27ドル以来最も高く、近く年間最高値を更新する可能性もある。
また、北海ブレントは1バレル=0.33ドル安の27.24ドル。WTIは0.05ドル値下がりした29.80ドルで取り引きされた。とくに、同日のニューヨーク商品取引所で取り引きされた9月渡し物のWTI先物価格は、30.11ドルと、18ヵ月来の最高値を更新した。
国際原油価格は今年の4月から上昇を続けている。最近の値上がりの背景には、米国がイラクを攻撃するかもしれないという懸念がある。米海軍が本土と欧州の軍事装備をペルシャ湾に移動配置するため、民間の商船を探しているとの報道から、対イラク攻撃への懸念が高まり、ここ1週間で10%以上上昇した。
原油価格がこれからさらに値上がりするかをめぐっては意見が交錯している。今後の行方を左右するカギは言うまでもなく米国の対イラク攻撃だ。もし、実際米国が対イラク攻撃に踏み切れば、WTIで1バレル=40ドル以上にまで跳ね上がるとみる意見も根強くある。
しかし対イラク攻撃を断念すれば、すぐに安定を取り戻す可能性が高いと専門家らは話している。エネルギー経済研究院の李文培(イ・ムンベ)情報動向チーム長は「石油輸出国機構(OPEC)の最近の日生産量が2100万バレルで、これは98年の2700万バレルを大きく下回っているうえ、石油消費も全体的に減りつつある。戦争さえ起こらなければ値下げ要因がはるかに多い」と語った。
国際原油価格の上昇は韓国の経常収支に悪化させる一方、米経済の回復にも足かせとなり、結局、韓国の経済成長率にも悪影響を及ぼすことが確実視される。
具滋龍 bonhong@donga.com






