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[社説]ロビーなしでは進級できないのか

Posted August. 15, 2002 22:20,   

10月の定期人事を控えて李俊(イ・ジュン)国防長官が公開的に発した警告は、わが軍の人事ロビーの慣行がどれだけ深刻な状況にきているかを如実に示した。李長官は、12日、進級にからむ内部懇談会で「就任後、1ヵ月余りで10件あまりの人事ロビーを受けた」と話した。いつからともなく問題になってきたことだが、いまだにロビーをしないと進級が困難な風土だとは嘆かわしい。

軍の人事ロビーは、広範に存在しているようだ。先日、アジア太平洋平和財団の常任理事の自宅で元海軍参謀総長の人事ロビー内容が書き込まれた文書が見つかっているほか、今年初めには元兵務庁長が人事ロビーとともに賄ろを受け取った容疑で拘束されている。

もちろん、人事ロビーは軍だけに限られた話ではないはずだ。しかし、軍の人事は国の生存問題である国防力と直結するものであるため、他の分野よりはより厳重に行われなければならない。「カネを渡せば後でそのカネを取り戻そうとする」とした李長官の言葉どおり、賄ろで指揮官に上った人が果たしてどの程度まで私心なく任された国防の任務だけに充実することができるだろうか。

しかも、軍人事の滞りが深刻化しているところで、公正な競争でなく、非正常な手口で進級人事が左右されるのならば、軍の士気が地に落ちるのは必至だ。李長官の発言は、現政権下での最後の軍人事を、いつになく公正に行いたいとする意志表明と取れるため、新鮮な感じを与える。李長官は、「これまでに受けたロビーはなかったことにする」と述べたが、われわれは、いずれ人事ロビーを働きかけた人たちの面々と手口も公表されるべきだとみている。

人事ロビーをした人たちが政界の人物など社会指導層である可能性が高いとみているからだが、軍だけでなくわが社会全体の戒めにして予防効果を収めるためにも彼らの名前は公表された方が望ましい。李長官の警告がクリーンな軍の人事のための肥やしになることを期待する。