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SKの新人オム・ジョンウク投手「球速156km、銃弾の男」 

SKの新人オム・ジョンウク投手「球速156km、銃弾の男」 

Posted August. 12, 2002 22:33,   

最近、韓半島と日本列島は「銃弾の男」で持ちきりだ。

国内では無名の高卒のプロ3年生、SKのオム・ジョンウク(21)が6月11日、文鶴(ムンハク)競技場で行われた起亜(キア)戦でスピードガンに非公式韓国記録の156kmの球速を電光板に映し出し、話題を呼んだ。米テキサス・レンジャースの朴賛浩(パク・チャンホ)が漢陽(ハンヤン)大学時代の93年に天馬(チョンマ)旗大学野球大会で156kmを記録したとされるが、これまでのプロ野球の最高球速は宣銅烈(ソン・ドンヨル)と朴東煕(パク・ドンヒ)が記録した155km。

日本では具臺晟(ク・デソン)が先発で活躍しているオリックスブルーウェーブの中継ぎ山口和男(27)が7月29日、ダイエーホークスとの試合で158kmを投げている。これは現在、テキサスでプレーしている伊良部秀樹が10年余り前に日本で投げた投球スピードとタイ記録だ。

このように今年の韓日両国で記録的な剛速球が続出していることから、投手のボールスピードに関する関心がいつになく高まっている。

◆剛速球投手にはどんな選手が?

国内ではオム・ジョンウクが断然目立つ。当時、起亜戦で彼の球速は150kmを下回るのを殆ど見かけられないほどだった。この試合の数日前には尚武(サンム)との2軍戦で159kmまで出していたという。斗山(トゥサン)の左腕李ヘチョンも球速では誰にも負けたくない。彼は、翌日の6月12日、韓火(ハンファ)戦で154kmを二度も記録した。左腕の強みを考えると、打者たちが感じる李ヘチョンのボールの速さはオム・ジョンウクを超えるものがあるとも評される。

このほか現役では、斗山の陳ピルジュンとLGの李相勲(イ・サンフン)、三星(サムスン)の盧(ノ)ジャンジンが150km台をぶれなく投げられる能力を備えている。SKの李スンホを入れて、大部分の剛速球投手は抑えという共通点がある。米国でも、サンフランシスコジャイアンツの抑え、ロップ・ナンがフロリダマリーンズ選手時代の97年にワールドシリーズで記録した102マイル(164km)が最高記録だ。

◆どのくらい速くなっているか

今は亡くなったが、日本植民地支配から独立した直後に「太陽を投げる男」と呼ばれた右腕の張(チャン)テヨンは、当時天下無敵だった。しかし、ボールのスピードは140kmに及ばなかったはず、というのが本人の率直な評価だ。その後、プロ野球が創設されたが、草創期に150kmを超える選手は崔東原(チェ・ドンウォン)ではなく、宣銅烈が初めてだというのが正確な評価だ。しかし、最近は150kmを超えなくては剛速球投手とは呼ばなくなっている。

◆信じられる記録なのか

答えは「どうか」だ。ボールスピードは韓国野球委員会(KBO)で扱っている公認記録ではない。同じボールでもスピードガンの種類によって違う結果が出ることがあり、投球を撮る角度と打者がバットを振ったかどうかによっても違った数字が出る。

しかし、ボールの速さはスカウターたちが新人を指名する上でもっとも重要な資料の一つになっているのは間違いない。各球団は、自己チームと相手チームの投手のボールの速さを測るのに余念がない。

◆剛速球だけが能か

これに対する答えもまた「どうか」だ。宣銅烈はヘッテ時代に通常は150km以上を投げる必要を感じなかったと打ち明けている。あえて燃えるような剛速球でなくても打者たちを裁くのに全然困らなかったという。代表的な制球力の投手だった張ホヨンも140km以上を投げる能力があったが、そうしなかった。

ゴルフで言えば、剛速球がドライブの飛距離に当たる半面、制球力はパットに当たるという表現がもっともあてはまると言えそうだ。ジョン・デリーのような長打者たちは、毎年最長の飛距離を誇るが、彼が優勝したというニュースは極めて稀に聞かれる。しかし、世界トップクラスのゴルフ選手になるためには、長打が打てなくてはならないのと同じように、剛速球ついても同じことが言えるのではないだろうか。



張桓壽 zangpabo@donga.com