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「和解ムードだったのに」「北は計画的」各界の反応

「和解ムードだったのに」「北は計画的」各界の反応

Posted June. 30, 2002 07:03,   

W杯サッカーの3位決定戦を約10時間後に控え、29日午前に発生した「西海(ソヘ)上の砲撃戦」のニュースに接した国民は驚きを隠せない様子だった。

大多数の市民と各界の有識者らは「W杯を成功裏に開催して、国家イメージが一層高まり、国運上昇への期待も高まっている時点で、あえて挑発に踏み切った北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の意図が理解できない」といった反応だ。

ソウル大国民倫理教育学科の全寅永(チョン・インヨン)教授は「北朝鮮の先制攻撃から推すと、99年の「延坪(ヨンピョン)島沖の海戦」以後、戦術的な準備を進めていたものとみられる。韓国の北に対する包容政策への支持が振るわない状況の中で、双方の被害程度が余りにも大きく、今後の南北関係で不信感と敵対感情を高める悪材料になる」として懸念を示した。

一部の市民団体は、北朝鮮が変化していないことを立証した事件だとして、現政権の包容政策を見直す時だと語った。

民主参加ネッティズン連帯の申惠植(シン・へシク)代表は「ヨンピョン海戦以来、韓国軍が余りにも安易な対応をしているのではないかと気にかかる一方で、国際社会に対し、韓半島が安保上危険だというイメージを植え付けるのではないかと心配だ」と述べた。

「正しい社会のための市民会議」の朴讚𨩱(パク・チャンチョル)スポークスマンも「W杯を意識した意図的な挑発であり、高速警備艇が沈没するほどの強力な攻撃を、韓国軍が予測できなかったことが気がかりだ」としながら「南北の和解ムードもいいが、韓国に対する北朝鮮の敵対認識を見落としてはならない」と語った。

「社団法人韓国戦争拉致人家族協議会」の李美一(イ・ミイル)理事長は「南北の和解ムードづくりにこだわりすぎたあまりに、今回の事件が起きた」として「北朝鮮との和解もいいが、戦争が終わっていない状況の中にあっては、国防を優先しなければならない」と話した。

市民は、北朝鮮が韓国チームの試合の様子を録画放送するなど、和解ムードが作られるのかと思っていた矢先に今回の事態が発生して、驚きを隠せない。

会社員のチャ・ソンスさん(36・ソウルトボン区チャン4地区)も「W杯を機に、民族が団結する雰囲気を広げて、南北が互いに理解して譲り合う雰囲気に向かうこともできたが、北朝鮮があえて危険を冒した」として、失望を隠せなかった。

社会発展システム研究所の池萬元(チ・マンウォン)所長は「このたびの北朝鮮の攻撃は、予め綿密に計画されたものとしか考えられない」としながら「昨年6月、済州島(チェジュド)沖に北朝鮮の商船が出現した際、大統領が現場の指揮官から自動交戦権限をはく奪したことから、承認を得てからでないと交戦ができなくなっている現場指揮体制のために、韓国側の被害が大きかった」としている。

池所長は「米国が、北朝鮮を逃れた住民の難民としての地位を認めることを要求する一方、中国と北朝鮮の国境地帯に難民収容所の建設を主張するなど、人権問題でプレッシャーをかけられ、北朝鮮が軍事力を再度誇示しようとしたものとみられる」と指摘した。

一方、汎民連南側本部の朴俊亨(パク・ジュンヒョン)対外協力局長は「南北関係が冷え込むものとみられるが、6・15南北共同宣言の原則は守られるべきだ。今回の事態も分断国故の痛みである」と語った。