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韓国4強入りの象徴、万能プレーヤー柳想鉄 3位も必ず…

韓国4強入りの象徴、万能プレーヤー柳想鉄 3位も必ず…

Posted June. 26, 2002 22:54,   

ヒディンク監督が韓国サッカー代表チームの指揮をとるようになってからのキーワードは、「マルチプレーヤ(多機能選手)」。多様なポジションをこなせる万能プレーヤが多くないと、韓国サッカーは生き残れないとまで言っていた。そして、多くの「マルチ」選手を発掘した。しかし、ヒディンク監督があえて育て上げなくてもいい選手がいた。

準備された万能プレーヤ、柳想鉄(ユ・サンチョル、31、柏レイソル)。彼はヒディンク監督が赴任する以前から「マルチプレーヤ」として名をはせていた。守備が手薄な時はDFとして、ミッドフィールドが弱い時はMFとして、そしてストライカーが足りない時は最前方のストライカーに起用される「万能プレーヤ」だった。

このため、ヒディンク監督は代表チームの世代交代を行いながらも、ヨーロッパ選手に劣らぬ体力とスピード、粘り強さを兼ね備えて万能プレーを展開する柳想鉄だけは外さなかった。彼は今回のサッカー・ワールドカップ(W杯)で、ポーランドとの1次リーグ第1戦で攻撃的MFとして出場し、韓国がW杯1勝を挙げるゴールを決め、「キラー」としての本能を遺憾なく発揮した。

しかし、これは始まりに過ぎなかった。18日、イタリアとの16強戦。韓国が0—1のリードを許すと、ヒディンク監督は、洪明甫(ホン・ミョンボ)、金南一(キム・ナムイル)、金泰映(キム・テヨン)などDF全員を抜いて、李天秀(イ・チョンス)、黄善洪(ファン・ソンホン)、車ドゥリなどOFを投入することで猛攻を浴びせた。この時、柳想鉄はさらに真価を発揮した。

やはり攻撃的MFとして出場した柳想鉄は、後半中盤、金南一のポジションである守備的MFとして活躍し、洪明甫が抜けると、最後方の中央DFとして活躍するなど、韓国の守備ラインを守り抜いた。

柳想鉄のこのようなプレーがなかったなら、延長戦で安貞桓(アン・ジョンファン)の千金のような決勝ゴールも見られなかっただろう。柳想鉄のマルチプレーは、スペインとの8強戦をはじめ、25日に行われたドイツとの準決勝でも続いた。彼は韓国のW杯「4強神話」の中心にあった。

柳想鉄はなかなか自分を表に出さない。しかし、ピッチに立つと、餌をあさるハイエナのようにグラウンドを駆け巡る。劉備というニックネームが付けられたのも、こういう理由からだ。

柳想鉄はドイツ戦を終えた後、「まだ終わってない。チームを3位に導き、有終の美を飾りたい」と、依然として闘志を見せている。

94年、初めて太極マークを付けた柳想鉄は、ドイツ戦までAマッチに101回も出場し、国内では車範根(チャ・ボングン)、チェ・スンホ、洪明甫、黄善洪に続き、Aマッチ(国同士の試合)100回以上出場選手の会であるセンチュリーグラブに5番目に仲間入りした「永遠の太極選手」でもある。



梁鍾久 yjongk@donga.com