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GK李雲在、頭脳プレーの勝ち 息を呑む接戦の120分間

GK李雲在、頭脳プレーの勝ち 息を呑む接戦の120分間

Posted June. 23, 2002 12:15,   

PK戦で、韓国のキッカーとして挑んだ黄善洪(ファン・ソンホン)朴智星(パク・チソン)薛鐗鉉(ソル・ギヒョン)安貞桓(アン・ジョンファン)が次々とゴールを決め、韓国が4−3でリード。スペインの4人目のキッカーは、この日先発として、速いスピードと威力的なシュートで、韓国の門前を翻ろうさせたMFホアキン。

ゴールライン上に構えたGK李雲在(イ・ウンジェ)の体重が、微妙にゴールの右側に傾いた。走ってきたホアキンが、ボールの前で一瞬ひるんだ。「フェイントモーションか…」

ホアキンの右足のシュートは、そのままゴールの右に向かって飛んで行った。しかし、頭脳プレーで勝った李雲在の体は、すでに一足先に左に飛んでいた。ボールが、力一杯伸ばし切った李雲在の手に当たった瞬間、巨艦スペイン選手たちは一斉にグラウンドに座り込んだ。

続いて、韓国の最終キッカーとして登場した洪明甫(ホン・ミョンボ)の右足を離れたボールは、スペインのゴールネットに向かって軽快にゴールイン。延長時間を含めて120分間、得点のないまま引き分けた末、PK戦で韓国の5−3勝ち。

120分に及ぶ試合は、一時も油断を許せない、緊張の連続だった。

幾度となく訪れたチャンスでゴールを決められなかったのは、スペインの不運だった。しかし、疲れを知らないスペインの鋭い攻勢を、失点することなく守り抜いた韓国チームの根気と集中力は、待望の勝利を手にするのに十分だった。

前半、立ち上がりからは韓国が主導した。前半10分頃、朴智星と金南一(キム・ナムイル)の鋭いスルーパスで、スペインの主将イエロの表情には当惑した様子がはっきりと読み取れた。

しかし、韓国のリードは長く続かなかった。試合の流れを逆転させたのは18分、ゴールをわずかに外したMFバラハのオーバーヘッドキック。スペインは以後、デペドロ、バラハ、エルゲラ。ホアキンが陣形をつくる強力なMFが戦列を組み直して、次々とFKチャンスを勝ち取り、韓国に強いプレスを加えた。

前半25分、デペドロのFKは韓国のDFの壁に阻まれ、28分、モリエンテスの頭に当ったFKは、李雲在の神業のような好セーブにより霧散した。

スペインの攻勢は続いた。31分、デペドロのCKに次ぐイエロのヘディングシュートがクロスバーをわずかに越え、42分ホアキンの右サイドからの突破に次ぐセンターリングは、李雲在の手をわずかにそれた。前半終了間際のインジャリータイムの時にもデペドロ、イエロの脅威的なシュートがゴールをわずかにはずれた。前半のシュート回数は6−1で、スペインの圧倒的な優勢。4万余りのサポーターは、息を殺して声も出せない様子だった。

スペインは、後半に入ってからも、モリエンテスとサンチェスの強力なシュートをはじめ、攻撃の勢いを緩めなかった。

前半に負傷した金南一の代わりに李乙容(イ・ウルヨン)を交代で投入したヒディンク監督は、2番目のカードを切った。疲れた柳想鉄(ユ・サンチョル)の代わりに李天秀(イ・チョンス)を投入して朴智星をMFに、李天秀をFWにスイッチしたのだ。

輸血は成功した。朴智星と李天秀の盛んなオーバーラッピングで、右サイドから攻撃のチャンスをつかんだ韓国は、後半22分CKを獲得。続く宋鍾国(ソン・ジョングク)のセンターリングは李天秀、朴智星の脅威的なシュートにつながり、相手に冷や汗をかかせた。

以後韓国は、目に見えてスピードが落ちたスペインと再び張り詰めた接戦を続け、ヒディンク監督は後半の終了間際、DF金泰映(キム・テヨン)の代わりにFWの黄善洪を投入、延長戦に備えた。

延長に入ってからもスペインの不運は続き、前半9分、モリエンテスの決定的なシュートがゴールポストに当り、さらに後半の終了間際には、かろうじて獲得したCKは使えぬまま、すでに試合は終了していた。



鞖克仁 bae2150@donga.com