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キツネVS熊 ヒディンクとアリーナ監督の頭脳戦

キツネVS熊 ヒディンクとアリーナ監督の頭脳戦

Posted June. 09, 2002 07:38,   

「キツネと熊が戦えば…」

10日午後3時半、大邱(テグ)ワールドカップスタジアムでは、サッカー2002韓日W杯の1次リーグD組・韓国—米国戦が行われ、決勝トーナメント進出をかけた一騎打ちが繰り広げられる。指導スタイルではっきり見分けのつく両監督による智略戦は火花が散る勝負となりそうだ。

フース・ヒディンク監督(56)。彼はグラウンドのキツネと呼ばれている。試合毎にち密な計画のもと、誤差ゼロの戦略を練る。そして目標を達成するため、選手たちを過激に駆り立てる。し烈な先発競争を誘導し、一々説明をしなくても選手たちは生き残りをかけて監督の要求に従う。また、試合前はもちろん、試合中には相手を崩すための高度の神経も用いる。

ヒディンク監督は8日、決勝トーナメント進出のヤマ場となる米国戦を控えて、高度の心理戦をしかけた。米国が予想外に強豪ポルトガルを破ったことに触れて「実は2−2の引き分けで終わる試合だった。審判がオフサイドを宣言しなかったため、米国が2点をただでもらえたのだ」と述べ、米国の能力を厳しく評した。

ヒディンク監督は「われわれも審判の判定に備えなければならない」と、米国戦で審判が勝負に影響を与えかねない可能性について述べるなど、米国を刺激する発言もいとわなかった。ポーランド戦の勝利の主役、黄善洪(ファン・ソンホン)と柳想鉄(ユ・サンチョル)の体調についても、本当に負傷があるのかどうかが疑問になるほどあいまいな雰囲気をつくり、米国の戦術構想を混乱させている。

ブルース・アリーナ監督(51)。彼は律儀な熊だ。あせらない。選手たちを駆り立てるよりは、寛大に包容する。選手個々人と定期的に対話の時間を設け、試合にまつわる問題について胸きんを割って語り合うお兄さんだ。戦力についても比較的隠すことがない。余裕が感じられる。しかし、目に見えることだけで判断しては読み間違う。徹底的に内実を期するスタイルだからだ。

米国は、韓国入りし休憩を取りながら買い物を楽しむなど、自由な雰囲気を演出して見せたが、すでにすべての準備が終わった後だったからだ。アリーナ監督が、韓国が毎日2回ずつ練習していることについて「準備が終わったと言いながら、毎日2回も練習するのか」と皮肉ったのも、そうしたスタイルを物語る。

ポルトガルを3−2で下したのも、そういう戦略から出た。大部分の専門家がポルトガルの優勢を占ったが、米国は見事に「大異変」を作り出した。

両チームは、決勝トーナメントに進出するため、引くに引けない絶大絶命の一本勝負を迎える。キツネと熊。果たして最後に笑うのはどっちだろうか。



梁鍾久 yjongk@donga.com