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代表チームの体力次第に向上

Posted May. 09, 2002 10:40,   

「体力アップグレードOK」

8日午前済州道(チェジュド)西帰浦(ソグィポ)市のカンチャンハク競技場に現れた韓国サッカー代表チーム選手の顔は普段とは違ってかなり緊張していた。理由はすぐ分かる。W杯ベスト16入りの前提条件である体力強化を目指して、「パワープログラム」が実施されている中、「地獄のテスト」といわれる「シャトルラン(shuttle Run、往復走り)が行われるからだ。

固い表情の選手は二つの組に分かれて、心拍数の測定ベルトを胸に、「恐怖のピピギ」と呼ばれる、アンプから出てくる声とブザー音に合わせて、20mを数回往復(片道で4、5、6、7、8回)で走り一定時間休んでから再び走る一種のインターバル訓練を続けた。「シャトルラン」は初めはジョギングのように走るが、数回繰り返してだんだんスピードを上げなければならないため、選手には「地獄の往復走り」として知られている。

8日のテストでは「ヤングガン」車ドゥリが151回まで生き残り、「体力王」となった。強鉄体力で知られている李天秀(イ・チョンス)を含めて、薛鐗鉉(ソル・ギヒョン)、李栄杓(イ・ヨンピョ)、朴智星(パク・ジソン)、宋鍾国(ソン・ジョングク)などは1組でテストを受けたが、アンプが故障したため、137回で終えなければならなかった。

同日、李雲在(イ・ウンジェ)とチェ・ウンソン、ヨム・ドンギュンなどのGKが104回で脱落し、尹晶煥(ユン・ジョンファン)が118回で脱落したが、ほとんどの選手が3月の欧州遠征訓練の時に最高だった128回に近づき、体力がかなり向上した様子を見せた。120回を超えられなかった選手は6人。欧州遠征訓練の時には100回を超えた選手が5人に過ぎなかった。同日は「ベテラン」黄善洪(ファン・ソンホン)も138回を走り、洪明甫(ホン・ミョンボ)も131回を走り、ヒディンク監督を喜ばせた。

ヒディンク監督は「表向きの回数は重要ではない。運動中と休息中の心拍数の変化をチェックし、正確なデータを取ってこそ、体力がどのぐらい向上したかが分かる」と話す。

しかし、レイモンド・ベルハイエン体力訓練専門トレーナーは「まだ満足できる水準ではないが、選手の体力が非常に向上した」と語った。

シャトルランをする理由は何だろう。専門家はサッカーに必要な筋力と筋持久力、全身持久力をはじめ、機敏性とスピードアップにもっとも適している訓練だと言っている。スポーツ科学研究院のイ・ジョンカク博士は「大会が近づくほど筋持久力よりは、スピードと機敏性を向上させなければならない。シャトルランはまさに筋持久力を維持しつつ、スピードと機敏性も向上させるもので、サッカーに必要なすべての体力的要素が含まれた訓練だと言える」と話している。



梁鍾久 yjongk@donga.com