国際研究チームが5日初めて、コメのゲノム地図の草案を発表する。
科学雑誌サイエンスは最新号で、コメの品種の中で最も広く栽培されているジャポニカとインディカの2つの亜種の遺伝子暗号が解読されたことで、数百万人を苦しめている飢餓との戦いに大きな希望を与えそうだと伝えた。
研究チームはこれら2品種の詳しいゲノム草案を通じて、スーパーハイブリッド品種の開発とビタミンが豊富な品種の開発に向けた道も開くものと期待している。
同誌のドナルド・ケネディ編集長は、人類の半分以上が食料としている穀物であるコメの遺伝暗号を突き止めたことで、世界の需要増加に合わせて、生産量の増大と持続可能な農業の発展を繰り上げることができると評価した。
これまでコメのゲノムのうち、4億3000万個のDNA塩基の配列が解明されているが、その複雑性は科学者の予想をはるかに超え、ヒトゲノムに匹敵するという。
ジャポニカ米は4万2000〜6万3000個の遺伝子を保有しており、インディカ米は4万5000〜5万6000個の遺伝子を保有しているのに対し、人間の遺伝子は3万〜4万個だ。






