
「見事な仕返し、衝撃の敗北」。
世界の注目が集まった中、ドイツのミュンヘンで2日行われたサッカーの2002年ワールドカップ(W杯)欧州予選9組のイングランド対ドイツ戦は文字通りシナリオのないドラマだった。
喜びの主人公は先制ゴールを許しながらも5—1の大逆転勝ちを果たしたイングランド。ハットトリックを記録したオーウェンとスウェーデン出身のエリクソン監督は、まるでW杯本大会で優勝でもしたかのような、生涯最高の感激を味わった。
反面、「戦車軍団」を率いているドイツのルーディ・ヘラ監督はチームの逆転負けのみならず、父親が心臓マヒに遭う不運まで嘗めなければならなかった。スタンドにいた父親が前半の終了間際にドイツが逆転ゴールを許す場面を目の当たりにして倒れ、病院に運ばれた。
イングランドはこの日、歴代の対ドイツ戦史上最多のスコア差で勝ち、昨年10月のホームのウェンブリでの敗北(0—1)を雪辱する一方、ワールドカップ本大会出場の可能性を高めた。
イングランドが不調とされるギリシャ、アルバニアとの残りの試合に勝ち、ドイツがフィンランドとの最後の試合に勝てば、勝ち点は同点となるが、すでにゴールの得失においてイングランドが2日現在、4ゴール差を付けている。
ドイツのこの日の敗北は、1931年のオーストリア戦における0—6の敗北後、歴代最悪の大敗で、W杯地域予選で負けたのも、85年ポルトガルに0—1に敗北して以来今回が16年ぶりのことだ。
この試合は、初めから「銃声なき戦争」だった。ドイツは6分ミッドフィールドから上がってきたボールをPKゾーン内にあったオリバー・ノイビレがヘディングで落とし、カルステン・ヤンカーがそのままシュートを飛ばし、先制ゴールを決めた。しかし、ホームファンの熱狂はまもなく収まった。態勢を立て直したイングランドが13分、オーエンの右足による同点ゴールを手始めに、前例のない大逆転ドラマを演じはじめた。
主導権を握ったイングランドは前半ジェラードの25mのミドルシュートで勝負を覆し、後半3分、21分のオーエンの連続ゴールに支えられ、勝利を確実なものにした。イングランドは29分ヘスキが五つ目のゴールを決めてこの日の逆転ドラマを終えた。
一方、5組のポーランドはこの日、ノルェーとの試合でナイジェリア出身のエマヌエル・オリサデべーの大活躍に支えられ、3—0で完勝。2位のウクライナ(勝ち点13)との格差を7点に開き、残りの試合にかかわらず86年のメキシコ・ワールドカップ以来16年ぶりのワールドカップ本大会出場を果たした。
欧州でポーランドが初めて加わり、サッカーの2002年W杯本大会の出場国はアフリカ5カ国を含めて10カ国に増えた。
7組の首位に立っているスペインも2位のオストリアとの試合で4—0で勝利、2位のイスラエル(勝ち点11)を勝ち点6点差で引き離して本大会出場を事実上確定した。
2組のアイルランドは、1人が退場させられた劣勢のなかでもメカチカの決勝ゴールで強豪オランダに1—0で勝利し、2組の首位の座を守った。
反面、この日、本大会の出場の確定が期待されていた8組のイタリアは不調とされるリトアニアと0—0で引き分け、予選最終戦まで気を緩めない形となった。
鞖克仁 bae2150@donga.com






