韓国サッカー代表チームのストライカーが相手側のゴール前で決定的なチャンスを逃す度に思い浮かぶ選手がいる。韓国のプロサッカー界で活躍している外国人選手の中に、通算最多ゴール(181試合、75ゴール、19アシスト)を記録しているユーゴ出身のシャシャ(29、城南一和)。
去年末、代表チームに抜擢されることを条件に、「韓国籍取得」を宣言したシャシャは、最近韓国代表チームがチェコチームに0対5で敗れた直後に開かれたPOSCO杯Kリーグでの全北(ジョンブク)戦で、代表チームの首脳陣に自らの存在を訴えるかのようにゴールを決め、蔚山現代のパウリングニョーと同じ得点で(8ゴール)、共同トップに立った。
特に、この日の試合は代表チームのストライカー金度勲(キム・トフン、全北)との一騎打ちとなり、いかにも対照的なものだった。
代表チームが自国のプロ選手の決定版ということを考えると、帰化まで宣言したシャシャの代表チーム入りは、ごく自然な流れでもある。
特に、シャシャは97年には釜山(プサン)大宇(テウ)3冠王獲得、98年には水原(スウォン)三星(サムスン)正規リーグ優勝に続いて、99年には4冠王獲得など、95年に韓国の地に足を踏み入れてから、行く先々でチームをトップに導き、「優勝をもたらす人」という名声まで得た。
にもかかわらず、シャシャが太極マークをつけられるかどうかは、今のところ悲観的である。外国人代表選手に対する情緒的な違和感より、ヒディンク監督との「相性」が問題。
シャシャは走り続けるよりは、正確な位置選定と切れのよいシュート感覚でゴールを決めるスタイル。
これに対し、ヒディンク式のサッカーは「選手一人一人が様々なポジションをこなさなければならない」と強調するように、試合中にたゆまなく色々なポジションを回り、戦術の完成度を高め、試合を展開させていくスタイル。
走り続ける選手じゃなければ、同監督のサッカーについていけないのだ。
松葉杖に頼っていたヒディンク監督が3月25日、全南とアディダスカップ開幕戦を終えたシャシャを空港で会ったとき、「君よりはうまく歩ける」と刺のある冗談をいったのも、同じ脈絡からの発言である。
シャシャは韓国人への帰化の条件として、終始代表チーム入りを掲げている。今のところ、「第二の神様の手」が誕生する確立はゼロに近いと見られる。
鞖克仁 bae2150@donga.com






