マーク・ マグワイア(38、セントルイス・カージナルス)、バリー・ボーンズ(37、サンフランシスコ・ジャイアンツ)、サミー・ソーサ(33、シカゴ・カブス)の3人を思い浮かべる時、ファンはいつもホームラン競争の話しをする。この3人は、現在米大リーグを代表する怪力のスラッガーたち。
球場を離れると親しい仲間に戻るが、グラウンドに立つとホームランに関しては負けられないライバルたちである。
この3人が12日、揃ってそれぞれ意味合いのあるホームランを放った。まず、シーズン・ホームラン記録を達成できるかどうかで高い関心を集めていたボーンズ。シカゴのリグレー・フィールドで行われたシカゴ・カブス戦で2回スリーランを放ち、メジャー・リーグ史上、最速の50ホームランを達成した選手となった。
ボーンズはチームが117試合を終えた状態で50号ホームランを放ったことで98年ソー
サが121試合ぶりに達成した50号ホームラン・ペース記録を塗り替えた。また、メジャー・リーグで50号ホームランを達成した最高齢の選手でもある。37才で50本のホームランを放った選手は彼が初めて。
ボーンズの今シーズン予想ホームラン数は69本。マグワイアが98年記録したシーズン・
ホームラン新記録(70本)が破られる可能性がある。
ホームランに関してはソーサもボーンズに負けない強打者。ボーンズが2回ホームランを放つのを見守っていたカブスのソーサは、7回左のフェンスを越える1点ホームランを放つことで応戦した。ソーサはシーズン41号ホームランでナショナル・リーグ、ホームラン部門でボーンズ(50本)、ルイス・ゴンザレス(43本、アリゾナ・ダイアモンドボックス)に次ぎ、3位を守り、恐るべき長打力を見せている。
シーズン・ホームラン新記録(70本、98年)を保有しているマグワイアは、去年と今年相次いだ負傷でファンをがっかりさせたものの、依然健在である。12日、シェイ・スタジアムで行われたニューヨーク・メッツ戦で、マグワイアは5回華やかなアーチを描く2点ホームランを放つことで個人通算574号のホームランを記録、ハーモン・キルブリュー(元ミネソタ・ツインズ、通算573号ホームラン)を抜き、歴代ホームラン・ランキング5位に踊り出た。
驚くべき点は、マグワイアの放った最近の10安打全てがホームランということ。これはこの25年間樹立されたことのない記録である。マグワイアのシーズン成績は、打率0.190に過ぎないが、38の安打のうち、ホームランが何と20本と、言ってみれば「打つと超える」特有の長打力を見せ付けている。
一方、サンフランシスコ・ジャイアンツのキューバ出身投手リーバン・エルナンデスは、シカゴ・カブス戦で8イニング間、7安打4失点で勝利を収める一方、打席では2点ホームランを放つなど、4打数4安打3打点を記録した。投手が1試合で4安打を打ったのは、97年ジョン・トムソン(コロラド・ロッキーズ)以来初めてのこと。
シーズン打率が0.333のエルナンデスは1日、ピッツバーグ戦以後8打席連続ヒットを打つ驚くべき打撃を見せている。
金相洙 ssoo@donga.com






