台風8号が台湾を襲い、過去50年間で最悪の被害を被った。
30日明け方、台湾東部に上陸した台風8号は、時速150キロの強風を伴い台湾東北部と中部地域を襲い、31日正午までに52人が死亡し156人が行方不明になったと、台湾消防本部が明らかにした。
今回の台風により、43カ所で土砂崩れが発生し、数万世帯が31日午後まで停電し、通信も途絶したため、正確な被害規模は明らかになっていない。
台湾農業委員会は、30日と31日の両日間、台風で数百棟の住宅と数千エーカーの農地が冠水し、橋脚が倒れるなど資産被害だけでも14億6000万台湾ドルに及ぶと暫定集計した。
台風8号の被害が最も大きく出た所は、首都台北から南に160キロ離れた花蓮県と中部の台中市近隣。
花蓮県では台風で大規模の土砂崩れが発生し、21人が土砂に生き埋めになって死亡したほか、99年に大地震が発生した中部の南投県では洪水で11人が犠牲となった。花蓮県・鳳林地域は、二日間で547ミリの記録的豪雨となった。
中央災害対策本部は、嘉義県と彰化県でも豪雨で土砂崩れと洪水の被害が続出し、花蓮県と台中でも農地の47%が浸水したと発表した。
台風8号は、半導体加工生産分野で世界トップを争うTSMCやUMCなど、半導体企業が密集する新竹シリコンバレーも直撃したが、まだ正確な被害内容は報告されていない。
台湾を襲った台風8号は、31日明け方、熱帯性暴風へと変り、中国福建省一帯に上陸し、相当な被害をもたらした。新華社通信は、豪雨で乗客20人を乗せたバスが川に転落し4人が死亡、10余人が行方不明になっていると報じた。DPA通信によると、福建省一帯で今回の台風で死亡したのは26人となっている。
李鍾煥 ljhzip@donga.com






