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日本とフランス、2ヵ月ぶりのリターンマッチ

日本とフランス、2ヵ月ぶりのリターンマッチ

Posted June. 08, 2001 20:23,   

フランスと日本のサッカー親善試合がフランス・サンドニスタジアムで行われた3月25日。試合が始まる前までは「フランスにも勝てる」と自信満々だった日本代表チームのトルシエ監督の表情は、試合が開始して時間が経つにつれ、強張って行った。前半11分、ジダンのPKで先制したフランスは、立て続けにアンリ、ウィルトルド、そしてトレゼゲが2得点を決めた。

日本はこの試合、0対5で完敗を喫した。試合後、トルシエ監督は「謙虚に結果を受け止める」との言葉だけを残してグラウンドを後にした。

それから2ヵ月半が過ぎた。今回は舞台が変わった。10日、横浜で行われるコンフェデレーションズカップ決勝戦に、日本は雪辱を果たす決意で臨む構え。一方のフランスは、攻守ともに日本より一枚上手と評価されており、多少は余裕が持てる立場だ。しかし、日本チームのサポーターによる熱烈な応援が負担になるのも事実だ。

今大会で、唯一無敗の成績で決勝に進んだ日本は、この勢いに期待をかけている。先日の試合でゴールを決めたフランス選手のうち、ウィルトルドを除く4名の選手が今大会には参加していないことも、日本にとっては希望が持てるところだ。フランスは事実上「1.5軍」とも言え、遠征による疲労も重なっている。

「天才のMF」と呼ばれる中田が決勝戦を前に、所属チームのASローマに復帰した日本は、その場に小野または森岡を起用するものとみられる。中田浩二、服部、上村などが軸となった守備ラインでフランスの鋭い攻撃を防ぐとの戦術。西沢と中山が2トップで最前方に配置されるが、全般的には守備に偏った戦術を駆使するものとみられる。

レギュラーが数人抜けたとはいえ、今大会で見せつけられたフランスの戦力は依然として威力を発揮している。デサイーとリザラズを軸にした鉄壁の守備ライン、そしてグラウンドを自由自在に走りまわるピレスの広い視野と個人技は今大会のMVP候補として遜色がない。アネルカー、ウィルトルドなど得点力では誰にも負けないストライカーたちがコンディションさえ崩さなければ、フランスとしては優勝するかどうかではなく、「何点差で勝てるか」が問題になるかもしれない。



朱性元 swon@donga.com