韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は30日、全体会議と首席代表単独接触を別当で行い、南北離散家族向けの面会所の設置、離散家族事業の定例化について、深く入り込んだ話しを交わしたが、北側がこれまでの立場を固執し続け、意見の隔たりは詰められなかった。
韓国側はこの日、京義線が連結される時点(今年9月予定)で、板門店と開城地域の中間地点に恒久的な面会所を設置することを求めた。また、それまでは板門店(高齢者向け)と金剛山(その他の離散家族)に、それぞれ臨時面会所を設置することを提案した。
これは今までの板門店面会所の設置を主張してきた韓国側の立場を多少修正したもので、臨時面会所の設置を実現させる形で、面会所の設置をめぐる合意にこぎつけたいとする南側の意志を表明したものとみられる。
しかし北側は、これまでも高齢者が金剛山を訪れるのに何の問題もなかったとし、金剛山 に恒久的な面会所を設置するとの立場を譲らなかった。
なお、韓国側は第2次会談で合意した離散家族の生存と住所確認、手紙交換の定例化、そしてこれら離散家族事業の対象を拡大する問題を協議するよう提案した。これに対して北側は、「実検台となっているいまの事業についての事業評価を経た後、拡大していくべきだ」と主張した。






