
`白い恐怖'と呼ばれる麻薬が最近`ビッグバン(Big Bang)'現象を見せている。
麻薬犯罪係数が最近`20'を超え、取締りや治療などを通じて投薬者と闇取引者を統制できる`麻薬統制時代'から`統制不可能時代'へ変わりつつあるという。
こうした質的な変化を見せている麻薬拡散の実体や対策などを緊急点検する。
1980年743人に過ぎなかった麻薬犯罪者は、1990年4222人に増えたことに続いて昨年末、早くも1万人を超えた。19年ぶりに14倍も増えたのである。
今年に入って摘発された麻薬犯罪者も10月末現在8738人であり、年末までは1万1500人余りに達するものと検察は推算している。実際の投薬者はこれより遥かに多い20万人として、国民の約230人当たり1人の割合。
問題は単なる数字上の増加ではない。重要なのは人口10万人当たり摘発された麻薬犯罪者の数を表わす麻薬犯罪係数が早くも`麻薬拡散の沸点'の20を超え、23に急騰していることだ。
先進国の例で見るように、この係数が20を超えると拡散に加速度が生じ、処罰と治療を通じた麻薬統制は事実上不可能になる。
麻薬犯罪係数が`沸点'を過ぎると、投薬者の階層や麻薬の種類、供給組織などの多くの側面で質的な変化が起る。
もっとも目立つのが投薬者階層の多様化。麻薬常用者は70、80年代には芸能人や遊興業に携わっている人に限られる傾向があったが90年代に入り、サラリーマン、主婦はもちろん、医療人などの専門職の人々にまで広まった。
最近はベクダン寺の方丈さんが大麻管理法違反の疑いで逮捕されるなど、宗教人が麻薬に手を出す事例まで摘発された。
また、ヒロポンと大麻が大部分だった過去とは違って、新種の麻薬が続々と登場している点も特徴。2年前初めて入ってきた中国産のペンプラミンは今年になってから25万6752錠が摘発され、昨年登場したエクスタシー(MDMA)も大学生などの高学歴階層の人気を集め、今年8728錠が押収された。これは爆発的は増加ぶりだと言わざるを得ない。
供給側面においての変化も著しい。今まで麻薬に携わらなかった組織暴力団体も先を争って参入しているという。昨年5月には大邱(デグ)のデシンドン派2人がヒロポン9kgを製造・販売して摘発された他、今年11月末現在摘発された暴力組織も10派に上っているという。
また、もう一つの傾向は麻薬の供給先が国際化したこと。中国、タイ、フィリピン、ミャンマーは言うまでもなく、ヨーロッパやアメリカからも麻薬の密輸入が行なわれる。今年に入って密輸入犯罪者は159人であり、これは昨年より78%も増えた数値。






