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国策銀行、会社債直接買入れる

Posted October. 23, 2000 11:12,   

政府は、年末に予想される企業の「資金大乱」の防止策として、国策銀行が会社債を直接買入れるという内容の債券市場対策を発表する見通しだ。国策銀行が民間企業の会社債を買収するのは非常に異例的な事である。

財政経済省は、22日「優良銀行に集中している市中の余裕資金が企業への貸出しにつながっていないため、年末の企業の資金事情は極めて厳しい状態だ。国策銀行である産業銀行と企業銀行が会社債に直接投資する計画」だと明らかにした。産業銀行と企業銀行が、それぞれ産業金融債権と中小企業債権を優良銀行に売渡した資金で、会社債を買入れるとの事。

こうした場合、優良銀行に集中している資金が、国策銀行に流れ、それが又企業へとながれて行く効果がある。だが、政府(国策銀行)が直接会社債の投資リスクを負担せねばならないという問題点もある。

財政省の高官は、「これまで企業の資金源だった投資信託会社らの信用が落ち、会社債への投資がほとんどできない。投資信託会社から銀行へ100兆ウォンに近い資金が集中しているが、銀行が危険資産である会社債への投資をおそれ、企業までは資金が流れていない」と述べた。この関係者は、「民間銀行は産業金融債権と中小企業債権に投資すれば、危険負担は全くない訳で、産業金融債権と中小企業債権は該当銀行との協議を経て発行規模を決め、会社債投資は政府との協議を経て決める計画」だと語った。

財政経済省は、今年の年末、満期になる会社債の規模が17兆5000億ウォンに達し、来年1〜3月まで追加で15兆ウォンの会社債の満期が待機していると集計した。このうち、大手グループ4社の系列会社の社債は14兆ウォンであり、その外のグループの社債だけでも18兆5000億ウォンに達する。



崔永海(チェ・ヨンへ)記者 moneychoi@donga.com