
最後の対戦、3番手のキム・スニョン(金秀寧)選手が最初の弓矢を10点域に命中させると観客席からウオーッと歓声。この時点でスコアは234ー239とウクライナが5点リード。しかし、ウクライナは27発全て射ち終わった状態。韓国は25発目で、あと2発とまだ余裕があった。二つの内6点域にさえ射止めれば優勝が確定される瞬間である。落ち着いて、弓を引くキム・スニョン選手はためらうことなく、弓を放ち、飛び放たれた矢は8点域に突き刺さり、韓国の金メダルを確定づけた。キム選手は27発目の矢を9点域に射止め、最終スコアは251ー239で勝利。
キム選手を後ろで見守っていたキム・ナムスン(金南順)、ユン・ミジン(尹美進)選手は、先輩キム選手のところに駆け寄り、固く抱き合い、金メダルの喜びを分かち合った。これで、韓国女子アーチェリーは個人戦5連覇に続き、88年ソウルオリンピックからは団体戦4連覇の偉業を達成、世界最強者としての面目躍如を再び見せ付けてくれた。予選ラウンドで個人成績を合算する団体戦の世界新記録(1994点)を打ち立た韓国はこの日、ファイナルラウンド2ゲーム(54発)で合計502点と、再び世界新記録を更新した。ベスト8、ベスト4、決勝戦と全てオリンピック新記録を出すなど今回の大会で打ち立てた記録だけでも世界新記録が2個とオリンピック新記録が3個。
個人戦で金メダルを首に飾った17才の女子高生、ユン・ミジン選手はキム・スニョン(88年)−チョ・ユンジョン(92年)−キム・ギョンウク(96年)に続き、4人目のオリンピック2冠王を占め、新しいシンデレラとして浮かび上がった。カムバックしてきた神弓キム・スニョンは金メダル1個を追加して、歴代オリンピック最多(6個)メダリスト(金4個、銀1個、銅1個)として栄誉ある座についた。韓国アーチェリーはオリンピックに初参加した84年から5大会で金メダル10個、銀メダル6個、銅メダル4個を勝ち取り、韓国にとって最高のドル箱種目であることが証明された。






