李会昌(イ・ヘチャン)ハンナラ党総裁を非難するビラがソウルの新羅ホテルで見付かったことに続いて、市内の所々で、韓国社会を誹謗し、金正日国防委員長を称えるビラが発見されている。南北朝鮮が和解と協力、また、共存と共栄を求めているこの時点で、冷戦時代の遺物としか言えない、そのようなビラがソウル都心に撒布されているという事実はとても納得できない事である。
警察がビラの印刷状態などから調査した結果、北朝鮮がゴム風船を利用して撒き散らしたことに違いないという。北朝鮮は偏西風の季節である4月と9、10月頃、集中的にそのようなビラを撒いてきたが、今回は新羅ホテルの回りの上空で風船が破裂したものと見られると説明した。
しかし、ハンナラ党側は、警察の説明が事実なら、いかにホテルのロビーや学術院ビルの内部でビラが発見できたのかと疑問を提起し、これは明らかに'人の手'によって撒かれたものだと主張した。つまり、韓国内で活動する北朝鮮のスパイや左翼勢力が南北朝鮮の和解時代に乗じて'組織的に勢力作りをしている証拠だ'というわけだ。
まず、もし、このビラが警察の判断通りに北朝鮮が散布したものなら、我々はその狙いを疑わざるを得ない。今日から第2回南北赤十字会談が始まり、25日には国防相会談も予定されているなど、南北関係は前になく歴史的な時期を迎えているともいえるだろう。にもかかわらず、北朝鮮が過去のように韓国体制や特定人事をこき下ろすビラを散布したのなら、それは和解ムードに冷や水を差すような行動としか思えない。
統一省の分析によると、そうでなくても北朝鮮は、6.15共同宣言以降、内部的に体制を強化するキャンペーンに大いに力を入れているそうだ。北朝鮮のマスコミは、実際の存在も不明な韓国人の名前を引用し「韓国では金正日委員長を統一大統領として称えている」と言い立てるなど、まるで韓国社会が金正日委員長を積極的に拝する雰囲気に包まれているように宣伝しているという。
ソウル都心で見付かった数百枚に達するビラは、このような北朝鮮側の大々的な宣伝活動と結び付けられている可能性も排除できない。今回のビラに'金正日将軍は統一の太陽'と称えた内容が含まれているのを見ると、北朝鮮の対韓国政策に再び疑問が持たざるを得ない。
ハンナラ党が主張しているように、万が一、南北和解雰囲気を悪用し、韓国社会を混乱に追い込もうと企てる勢力が我々の回りで活動しているとしたら、これはただ事ではあるまい。警察は不必要な推測や混乱が生じないよう捜査を万全を期してほしい。






