宋梓(ソン・ジャ)新任教育省長官に対する道徳性が再び問われている。ソン長官が過去、三星(サムスン)電子の社外役員として在籍していた当時、会社から実権株の買入れで巨額の株価の差額を得た問題を初めとして、彼の著書「管理経済学」を巡っての盗作問題まで提起されている。一昨日にはソン長官が延世(ヨンセ)大学の総長当時、法廷問題にまで飛び火した韓国と米国の二重国籍所持問題まで再び頭をもたげてきた。
教育政策の最高責任者として、道徳的に他の誰よりも潔癖でなければならない教育省長官が、他でもなく金銭と資質の問題に巻き込まれ、市民団体の集中砲火を浴びている姿は何とも心苦しい限りである。
そうでなくとも国民のための政権の2年半の間に任命された教育省長官は、ソン長官を含めて全部で4人で、教育省長官があまりにも早く替わりすぎるという批判が以前から提起されていた。ここに効率的な人的資源の開発及び管理という高尚な目標のもと、副総理昇格を念頭に置いて任命されたソン長官までもが、就任して何日も経たずに辞退の圧力を受けている状況を一体どう考えればいいのか。
何よりも長官の人選をめぐる政府の無能ともいえる安易な姿勢を咎めざるを得ない。ソン長官の道徳性に対する異議提起が、就任直後からせきを切ったようにあふれ出したのを見ると、政府が改閣に先立ち、果たして教育界内外の世論を把握しようという努力をしていたのかについて疑いを持たざるを得ない。
ソン・ジャ長官本人は盗作問題については抗議資料用の冊子を作る過程で、当時の学者たちの慣行で、また二重国籍問題については国籍変更の手続きと規定をよく知らずに犯してしまった偶発的なミスだったと明らかにしている。もちろん法的な瑕疵はないかも知れないが、ほとんど翻訳書に近い本を自身の著書として掲げたり、国籍変更の過程で一部の便法を動員した事実などは、法的な問題を離れて大多数の国民が教育省長官に求めている高尚さときめ細かさ、そして期待値に大きく外れているのが事実だ。
もう少し現実的な問題としては、ソン長官が今のままの状態で長官職を続けた場合、彼が教育改革に関連した業務を推進するためにどれほどの力を発揮できるかという観点においても疑念を抱くことになる。現在、教育省には国民のための政権がこれまで着手だけしておいて仕上げができていない大学改革など、教育改革に関する課題が山積している。教育当局が長官の資格の是非にしがみ付くには時間が足りない。ソン長官の賢明な身持ちと決断に期待している。






