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<社説> 国会の無跛行定着を願う

Posted July. 24, 2000 10:56,   

どうして国会議事堂では、いつも政争ばかりで民生に関する審議は疎かにするのだろうか。これまで多くの人が韓国の国会議員を対して行き交った嘆きの言葉である。中には、政府が権威的だった時代に、非理性的な権力に立ち向かって野党が場外闘争をしたことや本会議の常任委員会を拒否し不参したことなどは理解できなくもない。しかし、こんなにも長く、理解に苦しむような理由で政争を続けている与野党の対置と国会の跛行は、政治に対する国民の不満や不信だけを募らせてきた。

ャEルに勤めている外国の大使らは、このように独特な韓国政治を見る過程で、そのわけを国会議員に聞いたりしている。それについて、議員等が自分たちの要求事項を徹らすためには、相手に圧力をかけるしかない、と答えたのに対し、首をかしげながら、背をむけて知らん振りするからといって解決できる問題ではないはずだ。意見に違いがあればあるほど、議事堂で相手議員に会い、説得すべきではないか、と普通は聞き返すのである。

国会の科学技術情報通信委員会の与野党の議員は、先週政党間の対置や政争で国会の本会議や常任委員会が跛行に突っ走る事があろうと、この委員会だけは正常的に担当業務を審議していくだろうとする、いわゆる無跛行を宣言した。この委員会の全体18人のうち、新千年民主党の議員8人、ハンナラ党の議員4人など12人がこれに署名した。国会が正常軌道から離脱しても、少なくともこの12人が開会要求書を出せば、自動的に常任委員会が開かれるようにしたのである。

まるで新鮮なそよ風でも吹いたように思われる。政治が民生を心配するよりは、国民の方が政治に懸念を示したこれまでの歳月があまりにも長かった故に、一層さわやかに思われる。このたび、比較的若手の与野党の議員7人が攻撃手をやめると拒否宣言をしたときに匹敵するくらい、新鮮な響きを感じる。政治改革に対する国民の切実な要望が、国会の隅々に伝わり、ようやく小さな変化として現れるのであろう。

これらの響きが一つになり、旧態の政治を変えるなど、政治文化とパターンを大いに変える地殻変動に繋がってほしいものだ。この宣言に参加しているハンナラ党の幹事議員も科学技術情報通信委員会は政治的に対立する要素が少なく、無跛行を実践できるとして、他の常任委員会でもこのような雰囲気が拡散することを期待すると述べた。新千年民主党の幹事議員も、これについて政治改革を議員からはじめるという意志の現れであると話した。

政争と総論ばかりを争っていた雰囲気から脱し、各論について話し合い、民生と政策に悩む国会にしようという議員らの動きから、これからの政治改革の可柏ォを見出した。