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友人ランキングを表示するスナップチャット、子どもたちの不和を助長

友人ランキングを表示するスナップチャット、子どもたちの不和を助長

Posted April. 01, 2024 08:50,   

Updated April. 01, 2024 08:50

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ソーシャルメディアが未成年者の精神衛生に悪影響を及ぼすという懸念が高まる中、英米圏の10代に人気の「スナップチャット」が子どもたちの交友関係の不和まで助長するという論議が起こった。「友人ランキング」を表示するスナップチャットの機能が不安、嫉妬心などを誘発する可能性があるということだ。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは先月30日に、「最近、スナップチャットの有料サービスである『フレンドソーラーシステム(Friend Solar System)』機能が友人間を不快にさせる結果を生み出している」と報じた。スナップチャットは2千万人以上の米国の青少年が使用しており、「10代のソーシャルメディア」と呼ばれるモバイルメッセンジャーだ。

フレンドソーラーシステムは、月3.99ドル(約5400ウォン)を払って使用する「スナップチャットプラス」に含まれる機能だ。ユーザーのコミュニケーション頻度による親密度を太陽系の惑星に例えて示してくれる。ユーザー自身は太陽に設定されており、コミュニケーションが活発な順に太陽に近い水星、金星、地球などで表示される。

問題は、交友関係に順位をつける方式が、青少年をむしろ不安に駆り立てるという点だ。子どもたちは、太陽系に含まれるかどうか、水星か木星かによって、嫉妬や裏切られたような気分になり、欲求不満を感じることもある。英国のマクシミリアン・ミロビドフさん(17)は、「友人のスナップチャットのランキングで自分が思っていたより後ろにいることを知って心が傷ついたことがある」と同紙に打ち明けた。カリー・シーティンガーさん(15)は、「ボーイフレンドが自分は海王星で、他の親しい男子が水星になっているのを見て怒った」と話した。

最近、欧米ではソーシャルメディアが青少年に悪影響を及ぼすとして規制する動きが活発化している。先月25日、フロリダ州のデサンティス知事は、14歳未満の児童・青少年のソーシャルメディアの加入を禁止する法案に署名した。昨年、米41の州はフェイスブックとインスタグラムの過度の中毒性が未成年者の精神衛生にダメージを与えていると訴訟を提起し、先月28日、カナダの4州の教育庁も同じ理由でソーシャルメディアを相手に訴訟を起こした。


イ・チョンア記者 clearlee@donga.com