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「アルゼンチンのトランプ」ポピュリズム左派を押し出す

「アルゼンチンのトランプ」ポピュリズム左派を押し出す

Posted November. 21, 2023 09:02,   

Updated November. 21, 2023 09:02

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「アルゼンチンのトランプ」を自称する経済学者で右派政党「自由前進」代表のハビエル・ミレイ氏(53)が19日(現地時間)、アルゼンチン大統領選挙の決選投票で政権左派候補を破り当選した。140%台の高物価、40%台の貧困率など、極度の経済難に苦しむ国民が「最小政府」を掲げて彗星のように現れた政治家に権力を委ねたのだ。

来月10日から4年間の任期を開始するミレイ氏は、開票率99.3%で55.7%を獲得し、与党「祖国のための同盟」で中道左派のセルヒオ・マッサ経済相(44.3%)を退けた。ばらまきなどポピュリズム政策で一貫した政権左派が見限られたという分析が支配的だ。ミレイ氏は当選演説で、「アルゼンチンの再建が始まった。これからは急進的な変化だけがある」と強調した。ミレイ氏は、中央銀行の廃止、通貨の米ドル化、政府省庁の縮小、臓器売買の許容など、極端な自由主義公約を掲げた。

大統領選の結果、昨年ブラジル、コロンビアなど中南米の主要国で相次いで左派指導者の出現を指す「ピンク・タイド(Pink Tide=穏健左派政権の潮流)」の復活にブレーキがかかり、来年11月の米大統領選にも少なからず影響を与える可能性があるという観測が流れている。トランプ前米大統領は、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に、「あなた(ミレイ氏)はアルゼンチンを再び偉大にするだろう!」と書き込んだ。自身の政権スローガン「米国を再び偉大に」を借用し、自分も来年の大統領選で勝利する意志を示したのだ。


パク・ヒョモク記者 tree624@donga.com