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国の品格

Posted October. 10, 2023 08:12,   

Updated October. 10, 2023 08:12

한국어

迂回的な砲弾支援はしたものの、実質的な軍事支援は全くしていないにもかかわらず、韓国はすでにウクライナ戦争の最大の受益国と指摘されている。その理由は、韓国の防衛装備品の急激な輸出増加だ。この先鋒に立つパートナーがポーランドだ。ポーランドは韓国と手を組み、現地に生産施設を設立し、欧州の韓国の防衛産業基地となることを目指している。さらに、様々な産業全般で韓国との協力を強化している。

欧州の多くの国の中でポーランドが韓国に好意的な理由は何か。ポーランドは領土も大きく、軍隊と国民の気風も弱くないが、ロシアと欧州の中間という地政学的な位置のため、経験し得る悲劇はすべて経験した。

ナポレオン戦争の時、ロシア侵攻の先鋒がポーランド軍だった。5万人のポーランド軍が先頭で戦って戦死した。第二次世界大戦では国民が自由ポーランド軍、ロシア軍所属、ドイツ軍所属に分かれた。彼らは、最前線で懸命に戦った。大西洋航空戦、ノルマンディーの戦い、マーケット・ガーデン作戦、モンテ・カッシーノの戦いなど、最も重要な戦闘で革命的な戦功を立てたが、冷戦が始まると皆に裏切られ、悲劇的な最期を迎えた。

だからポーランド人は強い国の意味を知っている。NATO加盟国が正規軍を縮小し、紙の軍隊に転落した時も、ポーランドは16万人の常備軍、20万人の予備軍を維持した。NATO所属でありながらポーランドが韓国をパートナーとして歓迎し、ドイツ、英国、米国の兵器に依存しないというのも歴史が教えてくれた教訓だ。

しかし、これよりもっと重要な本質的な背景がある。まだ消えていない国家精神だ。国家精神という言葉は権威主義を連想させるが、適切な言葉がない。ポーランドも近年、徴兵制を廃止したが、まだ強軍を維持し、強い軍隊の必要性を国民が忘れていない。歴史を見ると、そうはできない国も多い。苦難を経験したからといって強くなるわけでもない。より卑屈になり、没落する国も多い。国防は国民の強い意志と歴史に対する賢明な理解が必要だ。両国が防衛と産業だけでなく、健全な国民的闘争心も共有し、相乗効果を発揮してほしい。