大統領室が「公職綱紀の確立」に本腰、全政府省庁の服務点検へ

大統領室が今週から公職綱紀秘書官室の行政官を投入して、全省庁に対する服務点検に乗り出す。セマングム世界スカウトジャンボリーの失態論議など綱紀の乱れで物議を醸している公職社会を大統領室が直接取り締まる動きとみられる。

２７日、政府によると、大統領室は今週から２週間以上にわたって全省庁に対する服務点検に乗り出す計画だ。公職綱紀秘書官室所属の行政官が直接各省庁を回り、勤務の規律や業務の不正などを点検するということだ。政府関係者は、「最近、公職社会が緩んでいるという一部の懸念を考慮し、各省庁に緊張感を与え、９月以降、国政課題を中心に業務に集中する雰囲気を作るためのもの」と話した

官界では、通常の国務調整室レベルの服務点検の代わりに大統領室が直接出てくるので、緊張しているムードだ。先月中旬の集中豪雨で大規模な人的被害が発生したのに続き、今月初めにはジャンボリー騒動まで起こり、政府内外から公務社会の消極行政と事なかれ主義に対する批判が提起された。

大統領室は今回の服務点検を通じて、各省庁が担当している国政課題がスピード感を持って推進されているかどうかも確認するという。尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領が最近、李昌洋（イ・チャンヤン）産業通商資源部長官を交代した中、国政課題の履行状況などを評価し、秋夕（チュソク、旧暦８月１５日）前に追加の内閣改造に踏み切るという観測も流れている。

大統領室関係者は、「大統領公職綱紀秘書官室の任務は、各省庁が公職綱紀を厳重に順守し国政課題を忠実に施行するよう支援すること」とし、「その業務を常時行うことであり、日常的な綱紀のための活動」と話した。


金道炯 dodo@donga.com · 全主榮 aimhigh@donga.com