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検察が「梨泰院惨事」の強制捜査に着手、警察庁と龍山区役所など10ヵ所を捜索

検察が「梨泰院惨事」の強制捜査に着手、警察庁と龍山区役所など10ヵ所を捜索

Posted January. 11, 2023 08:44,   

Updated January. 11, 2023 08:44

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検察は10日、梨泰院(イテウォン)ハロウィ-ン惨事をめぐる手抜き対応や証拠隠滅事件について、強制捜査に乗り出した。

ソウル西部地検は同日午前、警察庁やソウル警察庁、龍山(ヨンサン)警察署、龍山区役所など10ヵ所に検察官と捜査員を送り家宅捜索を行った。検察が、警察庁特別捜査本部(特捜本)から送検され梨泰院惨事事件に関連して、家宅捜索を行ったのは初めて。

同日の家宅捜索の対象には、警察内部網サーバーを管理する警察庁情報化基盤課、ソウル警察庁公共安寧情報外事部(情報部)、龍山警察署情報課と生活安全課、龍山区長の秘書室と広報担当官室など、惨事に関連して特殊本から捜査を受けた警察と区役所の事務室が大量に含まれている。

検察は、主要被疑者が収監されているソウル南部拘置所に対しても家宅捜索を行った。この過程で、業務上過失致死傷の容疑で拘束送検された李林宰(イ・イムジェ)前龍山警察署長、朴熙英(パク・ヒヨン)龍山区区長など惨事関連主要被疑者の疑惑を裏付ける証拠を追加で確保したという。検察の関係者は、「特捜本が送検した事件の被疑者の疑惑を補強するための家宅捜索で、まだ追加疑惑を確認したわけではない」と話した。

検察が強制捜査に突入し、「上層部の責任」の解明に乗り出すのか注目が集まっている。特捜本は、李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官と尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長に対しては、「刑事責任を立証するのは難しい」として取り調べなしに捜査を終える方針だ。これに対して、「第一線だけに責任を負わせる捜査だ」という批判が持ち上がっている。

活動期間を延長した国会の梨泰院惨事国政調査特別委員会は、3回目の聴聞会を12日午後2時に開くことで合意した。特委の活動期限は17日までで、与野党は16日または17日に最後の会議を開き、国政調査報告書を採択する計画だ。

特委は同日、国会で公聴会を開き、事故原因と再発防止対策について話し合った。カン・ジョング前青瓦台国家危機管理センター主任行政官は、「大統領室に、災難管理業務専門担当秘書官の新設を検討しなければならない」と主張した。最大野党「共に民主党」の申賢榮(シン・ヒョンヨン)議員の「ドクターカー搭乗」問題も再び持ち上がっている。延世(ヨンセ)大学龍仁(ヨンイン)セブランス病院のイ・ギョンウォン教授は同日、「医療関係者であっても、出動が事前編成されていなければ、自分で現場に行ってボランティアの形で臨まなければならない」と指摘した。


キム・ギユン記者 クォン・グヨン記者 pep@donga.com · 9dragon@donga.com