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「ヌリ号」打ち上げ成功、宇宙強国の扉が開かれた

「ヌリ号」打ち上げ成功、宇宙強国の扉が開かれた

Posted June. 22, 2022 09:12,   

Updated June. 22, 2022 09:12

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韓国国産ロケット「ヌリ号」が21日午後4時、全羅南道高興(チョンラナムド・コフン)の羅老(ナロ)宇宙センターから打ち上げられ、16分後に予定高度の到達に成功した。ヌリ号に搭載された性能検証衛星は、700キロの目標軌道で分離し、地上の管制センターに信号を送り始めた。韓国が宇宙強国に跳躍する扉が開かれたのだ。

 

ヌリ号は、2010年から12年にかけて設計・製造・打ち上げ・管制の全過程を独自の技術で完成した「Kロケット」だ。ロケットの心臓である75トンエンジン、発射台を国内の技術陣がつくった。昨年10月の1回目の打ち上げでは、最後の段階で3段ロケットの不完全燃焼で模型人工衛星を目標軌道に乗せることに失敗したが、2回目の打ち上げで完全な成功を収めた。宇宙先進国の初期の打ち上げ成功率が30%水準ということを考慮すると、100%独自の技術でつくったロケットで2回目で人工衛星の軌道進入に成功したのは大きな成果だ。

これで韓国は、ロシア、米国、中国、日本、欧州連合、インドに続き7番目に1トン以上の実用衛星を打ち上げた国となった。韓国は今年8月、米宇宙開発ベンチャー、スペースXのロケットに月探査船「タヌリ号」を搭載した。2030年までに性能を改善した国産ロケットで月着陸船を打ち上げる計画も立てている。63年前、旧ソ連が月に無人宇宙船を送り、53年前に米国の宇宙飛行士が月面に着陸した頃、日々の食事を心配していた低開発国が、今や宇宙開発競争に本格的に合流することになった。

2027年までに4回打ち上げる予定のヌリ号の成功経験が蓄積すれば、国内の宇宙産業はより一層早く成長することが予想される。数百億ウォン払って他国のロケットで打ち上げた通信・気象・軍事衛星を独自の力で打ち上げ、他国の衛星も代わりに打ち上げることができるようになる。今年打ち上げる超小型衛星は昨年の倍の約700基。独自のロケット開発能力を保有することになり、軍事強国としての地位も高まるだろう。

 

むろん名実共に宇宙強国になる道は依然として遠い。世界宇宙産業の規模はすでに半導体産業を越えるほど成長したが、韓国の比重は1%にも及ばない。米国や中国などの先進国は、民間企業が主導して政府が支援する「ニュー・スペース時代」に突入した。ヌリ号打ち上げの成功は出発点にすぎない。宇宙産業を韓国の未来成長エンジンとして育てる中長期戦略を急いで樹立する必要がある。