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クーパンを名指しで批判 李大統領「処罰を全く恐れていない」

クーパンを名指しで批判 李大統領「処罰を全く恐れていない」

Posted December. 12, 2025 10:26,   

Updated December. 12, 2025 10:26


「『何とかパン』とかいうところが規定を破ったのではないか。彼らは処罰を全く恐れていないのだ」

李在明(イ・ジェミョン)大統領は11日、顧客3370万人の個人情報流出事態を引き起こしたクーパンに対し、「経済的違法行為には、それに見合う経済的負担を負わせるべきだ」と述べ、強い処罰方針を改めて強調した。

李大統領は同日、世宗(セジョン)市で開かれた企画財政部の業務報告で「政府は経済刑罰合理化タスクフォース(TF)を立ち上げたが、スピードが必要だ。スピードが命だ」と述べた。また「刑罰条項が多すぎるが、企業の社長や利益を得る者ではなく、実務責任者ばかりが処罰されている。こうした処罰には制裁効果がない」と指摘した。李氏は9日の閣議でも、公正取引委員会の強制調査による過料賦課の必要性に言及するなど、経済的違法行為を追放するには刑事処罰より巨額の過料が効果的だと強調した。

李氏は、「人事は最大限、公正かつ透明、合理的に行おうとしている」としたうえで、「人事でこれは深刻だ、ということがあれば、匿名でテレグラムに送ってほしい。直ちに是正する」と約束した。さらに「こうした善意が通じないときもある」と皮肉った。

与党内では、昨年8月に 尹錫悦(ユン・ソクヨル) 前大統領が任命した金亨錫(キム・ヒョンソク)独立記念館長を念頭に置いた発言だとの声が出た。金館長は今年の光復(クァンボク)節に「光復は第2次世界大戦で連合国が勝利して得た贈り物」と発言し物議を醸した後、与党内で任期3年の金氏に自主的辞任を求める動きが続いていた。

大統領就任後、最初の機関別業務報告は、歴代政権で初となる生中継で行われた。李氏は「国民が見守るなかで業務報告を受けるのがストレスだという噂があったが、本当か」と場を和ませた。また「公務員の圧倒的多数は誠実に働き、公平に成果を出そうと努力している。ただ、澄んだ水ほど濁りが目立つように、ごく一部が『どじょう』のように水を濁しているだけだ」と述べた。

李氏は、忠清南道牙山(チュンチョンナムド・アサン)出身の姜勳植(カン・フンシク) 大統領秘書室長に「郷里に来たのだから一言どうか」と勧め、「フンシク(勳植)兄さんの土地を買ったのではないか」と冗談を投げた。行政財産売却に関する報告で「使える土地はもう全部売ってしまったのではないか」と指摘した流れでの発言だ。「フンシク兄さん」は、金南局(キム・ナムグク) 前大統領デジタル疎通秘書官が人事請託疑惑で取りざたされたテレグラムメッセージで、「フンシク兄さんとヒョンジ姉さん(キム・ヒョンジ大統領室附属室長)に推薦します」と返信したことをなぞったものとみられる。


朴訓祥 tigermask@donga.com