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北朝鮮では珍しい女性の「対南担当」

Posted June. 10, 2013 07:47,   

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9日、南北実務会合に北朝鮮側首席代表として現れた祖国平和統一委員会(祖平統)の金聖恵(キム・ソンヘ)書記局部長(48)は、過去の南北会談にも数回同席したことのあるお馴染みの顔だ。10回以上ソウルを訪れたとされている。女性としては珍しく対韓国業務を担い、代表的な女性の「対南担当者」と言われている。

金部長は、2006年の6・15南北当局共同行事の案内員として活動し、05年にソウルと平壌(ピョンヤン)で開かれた第15、16回南北閣僚級会談にも随行員として参加した。金部長は当時、黒いスーツ一色の北朝鮮の人々の中で真っ白なツーピース姿で登場し、カメラのフラッシュを浴びた。平壌で行われた晩餐会では、濃い青色の韓服姿で韓国側の人々と談笑する姿がメディアの注目を浴びた。当時、鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一部長官が、「わが民族には女性を尊重する文化がある」と金部長を紹介したりもした。

金部長は、故金大中(キム・デジュン)元大統領の李姫鎬(イ・ヒホ)夫人が2011年12月に金正日(キム・ジョンイル)総書記の弔問のために訪朝した際、李夫人を出迎えた。昨年2月には、平壌を訪れた鄭明勲(チョン・ミョンフン)ソウル市立交響楽団監督一行の出迎えと歓送を務めた。07年の第2回南北首脳会談でも、韓国側の特別随行員の案内役を果たした。金日成(キム・イルソン)大学出身と言われているが、正確な学歴は確認されていない。

北朝鮮が女性を実務会合の首席代表としたことに対して、北朝鮮専門家は「様々な含みがあるだろう」と指摘した。北朝鮮が辛うじて再開された南北実務会合を和やかな雰囲気で進めたいという意向が含まれているということだ。また、韓国で史上初の女性大統領が登場したという点を念頭に置いたという見方もある。