米裁判所は、三星(サムスン)電子の「ギャラクシータブ10.1」の販売差し止め命令の執行停止を求める三星電子の訴えを却下した。これを受け、先月の裁判所の決定どおり、三星電子は、米国内でのギャラクシータブ10.1を当面、販売できなくなった。
米カリフォルニア北部地方裁判所のルーシー・コー判事は2日(現地時間)、三星電子のタブレットPC「ギャラクシータブ10.1」を巡る販売差し止め命令に対し、抗告するまで執行を見合わせてほしいという三星電子の執行停止申請を却下した。
コー判事は、「三星電子が自ら認めたように、市場に別のタブレットPCを販売しており、被害は微々たるものと判断される」とし、「逆に、アップルには取り返しのつかない被害を与えかねないことが、考慮された」と説明した。
これに先立って米裁判所は先月26日、三星電子のギャラクシータブ10.1が、自社の特許を侵害したと主張し、米国内での販売を禁止させてほしいというアップルの仮処分申請を受け入れた。今回、裁判所が三星電子の執行停止申請を却下させたことを受け、ギャラクシータブ10.1は、7月末、本案訴訟の判決まで販売が禁止される。
これと共に三星電子は先月29日、スマートフォン・ギャラクシーネクサスに対して下された販売禁止仮処分決定に関しても、執行停止を要請している。
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