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「ありがとう円安」バイ・ジャパン

Posted July. 07, 2007 03:04,   

ある金融会社に勤めている女性専門職の李ユンジョン(34)さん。休暇やクリスマスの時には、観光と買い物を兼ねて香港へよく行っていた彼女は、昨年は旅行先を日本に変えた。李さんは、「海外のブランド品は、日本のほうが国内のデパートよりずっと安くて種類も豊富であることが分かった。10年前の大学生時代に日本へ行った時は、殺人的な物価のため財布を開くのが怖かったが、最近はブランド品を数個買えば飛行機代は浮く」と話した。

韓国ウォンに対する円安が持続していることで、韓国人の消費生活に大きな影響が出ている。韓日間で体感物価が逆転して、観光や買い物を目的に日本を訪れる観光客が大きく増えている上、海外商品の購買代行サイトを通じて日本の製品を買い求める消費者も増えている。

▲買い物の観光地、香港から日本へ〓2004年100円当り1100ウォンだった時代、日本で100円のものを買うと1100ウォンを払った計算だったが、最近は750ウォン払えばいい状況だ。為替レートだけで計算すると、韓国人にとって日本の物価が31.8%も安くなったわけだ。それで、韓国人が日本で使うお金の使い方も太っ腹になりつつある。韓国の客はもちろん、買い物目当てに日本を訪れる人も多い。これまで、中・上流層には香港とシンガポールが人気だったが、最近の円安で、日本が「買い物の天国」に浮上した。

ハナ・ツアーの金ヒソン・チーム長は、「ウォン高円安がずっと続いたことで、買い物をしたり輸入品目を買い求めるため、日本を訪れる人が大きく増えた」と話した。

このような流れは、ビザカードの使用額を見ても現れている。昨年、韓国人が日本で使ったビザカードの使用額は2億5116万ドルで、2005年(2億375万ドル)に比べて23.3%増えた。

▲海外購買代行サイトが大人気〓4月に結婚したばかりの会社員の金グァンドン(31)さんは、新居の家電製品の一部を海外商品購買代行サイトを通じて買った。金さんが目をつけておいたソニー・ブラビア40インチの液晶表示装置(LCD)テレビの日本の価格は16万6740円だ。ウォンで換算すると(当時100円当り800ウォン)133万ウォン程度だ。価格比較サイトを通じて調べた国内売り場の最低価格は240万ウォン。関税、購買代行手数料、配送費用などを合わせても179万ウォン。国内で買うより61万ウォンも安かった。

海外商品購買代行サイトは、日本現地のオンライン・ショッピングモールと連携して、現地製品を代わりに購入して韓国へ送ってくれる。国内の輸入業者が為替レートの変動によって価格を引き下げるには数ヵ月がかかるが、購買代行サイトでは為替レートの変動がすぐに反映される。

海外商品購買代行サイトの「ビドバイ」の2006年の売上高は100億ウォンで、2005年に比べて倍増した。

▲国内売場にも日本の製品が続々と浸透〓昨年、輸入食品の売り場の広さを4倍ぐらい拡大したソウル江南区(カンナムグ)の現代(ヒョンデ)デパート・鴨鴎亭(アプグジョン)本店は、販売商品の1500種類の中で半分以上を日本の食品で満たしている。ユ・ジフン食品バイヤーは、「この3年間、日本の食品の値段が5〜10%落ちて、商品を大幅に増やしており、売上げも毎年20〜30%ずつ拡大している」と話した。

生活用品も、日本製が増える見通しだ。価格競争力のため、中国製品を主に購買してきた国内の大型ディスカウントストアは日本市場へ目を向け始めた。

Eマートの李ビョンギル海外商品チーム長は、「日本製品は価格のため、ほとんど仕入れていなかったが、円高で価格が下がり続けていることから、今年初めから購買を積極的に検討している」と話した。

貿易協会によると、1〜5月の間、日本の家電製品の輸入が品目別に2倍から最高50倍まで増えた。小型家電と理・美容関係の家電が一番人気が高い。

オンライン市場であるオークションやGマーケットでも、日本の家電製品と衣類を中心に販売が急増している。Gマーケットの金ヒョジョン事業チーム長は、「全般に日本製品は今年初めより40%以上も販売が増えた」と話し、「日本製品の価格競争力が引き続き高くなっている」と説明した。



imsoo@donga.com