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「茂朱、まずは不適格」FIS、冬季五輪候補地で公式見解

「茂朱、まずは不適格」FIS、冬季五輪候補地で公式見解

Posted December. 15, 2004 23:24,   

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江原道平昌郡(カンウォンド・ピョンチャングン)が2014年の冬季五輪の誘致に向けた候補都市になる可能性が高まった。

最近、2回にわたって全羅北道茂朱(チョルラブクド・ムジュ)地域への現地調査を行った国際スキー連盟(FIS)は15日、大韓スキー協会に公文を送り「徳裕山(トクユサン)のスキーコース開発のためには、過度な地形変化が予測されるが、これは国際環境基準によって受け入れられないものだ」との立場を明らかにした。

全羅北道と江原道は3年前「2010年の冬季五輪誘致は、平昌に譲歩する代わり、2014年は茂朱が優先権を持つ」と合意している。しかし、その前提条件である国際施設の基準をみたせなかったため、合意が無効化する可能性が大きい。一方、全羅北道(チョンラブクド)の韓桂ス(ハン・ゲス)政務副知事はこの日、記者会見し「FISの決定は受け入れられない」との姿勢を示した。

○FISが指摘した茂朱の不適格事由=標高差が750〜800メートルにすぎない徳裕山は、いくつかの地形だけが試合コースに開発でき、これさえも自然につながっていない。滑降やスーパー大会前に必要とされる最小限のスロープの幅を確保するうえで、地形の過度なき損が予測される。したがって、冬季五輪はもちろん、世界選手権、ワールドカップ(W杯)などといった主要大会を誘致できる施設基準をみたすことができない。

○全羅北道の反発〓全羅北道は「FISの実体調査は施設基準に関する検証だが、報告書にその内容はなく、環境的影響についての検証だけがある。見えない力が働いたという疑惑を提起せざるを得ない」と指摘した。また「江原道が計画中の可里旺山(カリワンサン)の滑降コースも、やはり環境き損が不回避なのに、全羅北道だけを指摘したのは公正でない評価」だとし、推移を見守った後、対処していく、との構えだ。

○今後どうなるのか〓大韓オリンピック委員会(KOC)は21日、常任委員会、29日委員総会を相次いで開いて今年中に、2014年の韓国内候補都市の審議をしめくくる予定。大韓体育会の李潤宰(イ・ユンジェ)事務総長は「FISの報告内容が非常に確固としたもので、決定を覆したり保留するのは難しいものとみられる」と話した。

ただし、常任委で報告書の文句をめぐる全羅北道の問題提起が受け入れられた場合、総会で票決が行われることもあり得る。2014年の冬季五輪は、欧州9ヵ国と北米地域1か国、アジア2ヵ国など計12ヵ国が誘致に名乗りを上げている。国際オリンピック委員会(IOC)は07年のグアテマラ総会で開催都市を最終選定する。



張桓壽 zangpabo@donga.com