10余りの大リーグ球団は韓日両国で最高の技倆を持っている選手をチェックするために、極東担当のスカウトたちを先を争って大会が開かれた札幌に行かせた。彼らが評価した2人の成績表はどうだろうか。
一応、表向きの成績はあまり変わらない。2試合を通じて、李承鎏(イ・スンヨプ)が本塁打なしに7打数2安打3打点。松井も本塁打なしに8打数3安打3打点をマークした。しかし、大リーグスカウトたちは李承鎏より松井に対する関心が高かったのが事実だ。
鈴木一郎(シアトル・マリナーズ)と松井秀樹(ニューヨーク・ヤンキース)の事例で見られるように、日本最高水準の打者は大リーグでも通じるというのが裏付けられたため、スカウトたちとしては松井に高い点数をつけるしかない。
実際、松井は高い評価を受けた。今大会を見守ったニューヨーク・ヤンキースの極東担当責任者であるジョン・コックスは「打撃と走塁、守備など多くの面で才能が優れた『ユーティリティープレーヤー(Utilityplayer)』だ。大リーグが好むスタイルの選手だ」とし、褒め言葉を惜しまなかった。
李承鎏については「良い打者だがストライクゾーンにもっと気を使う必要がある」と指摘した。
2人を比べてほしいという質問には「守備の位置がショート(松井)と1塁手(李承鎏)と違っており、打撃スタイルも違うので比べることは難しい」とし、「ユーティリティープレーヤーとパワーヒーターのうち、どちらのスタイルがすぐれていると言い切ることができない。ジム・トーミー(フィラデルフィア・フィリーズ1塁手)のように、一発長打の能力のみを揃えた選手もいないのではないか」と語った。大会が終わった後、大リーグスカウトたちがどんな「スカウティングレポート」を球団に報告するかは時間をかけて見るという。しかし、現在としては松井の方に多くのページを割り当てられる可能性が高いようだ。
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