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ハングリー精神で戦うコリアテンダー選手ら

ハングリー精神で戦うコリアテンダー選手ら

Posted October. 24, 2002 22:57,   

プロバスケットボール・コリアテンダーの選手らは、シーズン開幕が迫ってきたこのごろも、京畿道龍仁市龜城面(キョンギド・ヨンインシ・クソンミョン)の宿舎近くの山で散歩している。余裕があるためか。とんでもない。体育館がないため、練習をしたいと思ってもできないからだ。

某企業の経営難によって、球団の存立が危うくなったコリアテンダーが経験する苦労は並たいていではない。午前に散歩などで時間をつぶし、午後に慶熙(キョンヒ)大学、明知(ミョンジ)大学の体育館などを転々とし、思う存分練習できず、最小限のトレーニングを行うだけだ。夜間の個人練習は縁遠いものになって久しい。練習試合のある日には、相手チームより30分も早く競技場に到着し、久しぶりのシューティング練習をするのがせいぜいだ。

それだけではない。他のプロチームにはすべてあるウェイトトレーニング場がないため、私設のフィットネスクラブに通っている。おばさんの会員と一緒に運動するのがとてもきゅう屈だ。

それでもコリアテンダーの選手らは、26日に開幕するプロバスケットボールを待ち焦がれている。球団がチームの大黒柱だったチョン・ヒョンスを、シーズン開幕2日前に再びモービスに移籍させたが「残ったわれわれだけでも力を合わせよう」と決意を新たにした。成績がかんばしくなければ、球団が他の企業に売却されることが期待できないからだ。

「プロチームにハングリー精神なんて」というかもしれないが、コリアテンダー選手らは違う。トレーニング服もきちんと支給されていないため、個人のTシャツを着て練習することを余儀なくされている彼らは、精神力にしか頼ることがないというせっぱ詰まった状況におかれているのだ。

営業マン出身でチームのさい配を振っている李サンユン監督代行は「悪条件の中で戦っている選手らが気の毒であるが、雰囲気と意欲だけはどのチームに負けていない」と話している。人気漫画「恐怖の外人部隊」を思い出させるコリアテンダーは、23日にナイツ戦を92—86で勝つなど、最近、他のプロチームとの練習試合で9勝2敗のよい成績をあげている。



金鍾錫 kjs0123@donga.com