政府、南北間の軍事・赤十字会談を北朝鮮に提案

政府が、北朝鮮に南北軍事会談と離散家族再会について協議する赤十字会談を提案した。文在寅（ムン・ジェイン）大統領が６日、ドイツで明らかにした「ベルリン構想」で示した提案の履行に向けて本格的に動き出したのだ。

大韓赤十字社は１７日、秋夕（１０月４日、陰暦８月１５日）の離散家族再会を協議するための赤十字会談の開催を北朝鮮に公式に提案した。大韓赤十字社の金仙香（キム・ソンヒャン）総裁代行は同日、ソウル中区南山洞（チュンク・ナムサンドン）の社屋で記者会見を行い、「秋夕に離散家族再会を開催するなど人道問題の解決に向けた南北赤十字会談を８月１日、板門店（パンムンジョム）の韓国側地域の「平和の家」で行うことを提案する」と明らかにした。

２０１５年１０月の第２０回離散家族再会後、政府が１年９ヵ月ぶりに再開を要請したのだ。韓国側からは、大韓赤十字社の金建中（キム・ゴンチュン）事務総長を首席代表として３人の代表が出席する。金代行は、「朝鮮赤十字社側の考えを板門店の南北赤十字連絡事務所を通じて伝えることを望む。肯定的な返事を期待する」と述べた。

徐柱錫（ソ・ジュソク）国防部次官は同日、ソウル龍山区（ヨンサンク）の国防部庁舎で、「軍事境界線（ＭＤＬ）での軍事的緊張を高める一切の敵対行為を中止するための南北軍事当局会談を２１日、板門店の北朝鮮側地域の統一閣で開催することを北朝鮮側に提案する」と明らかにした。

徐次官は、「政府は休戦協定６４周年（２７日）を迎え、南北が軍事境界線での一切の敵対行為を中止し、南北間の緊張を緩和していくことを（先日）提案した」とし、「今回の提案はその後続措置」と説明した。また、「北朝鮮側は現在、断たれている西海（ソヘ・黄海）地区の軍通信線を復活させ、韓国側の提案に対する立場を伝えることを望む」とし、「北朝鮮側の肯定的な返事を期待する」と述べた。

趙明均（チョ・ミョンギュン）統一部長官は、北朝鮮側との事前接触を問う質問に「特になかった」と明らかにした。北朝鮮は同日、政府の実務提案に反応を示さなかった。

황인찬기자 hic@donga.comysh1005@donga.com