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裁判所、北朝鮮にA4用紙26億枚分の情報盗まれる…0.5%しか内容把握できず

裁判所、北朝鮮にA4用紙26億枚分の情報盗まれる…0.5%しか内容把握できず

Posted May. 13, 2024 08:46,   

Updated May. 13, 2024 08:46

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北朝鮮偵察総局傘下のハッカー集団「ラザルス」が、裁判所の電算網から盗み出した個人情報などの資料が文書26億ページに相当する1TB(テラバイト)を超えることが分かった。流出した資料のうち0.5%だけ復元に成功したが、金融情報や医療診断書などの機密情報が多数含まれていた。復元されなかった残りの99.5%に産業技術や脱北者の個人情報などが含まれている可能性もあり、大規模な被害が懸念される。

警察庁国家捜査本部は12日、ラザルスによって2021年6月から昨年1月までに裁判所行政処の電算網から外部に流出した資料が計1014GB(ギガバイト)だと明らかにした。これはA4用紙(2千字基準)約26億2千万枚に相当する量だ。流出した資料は、国内サーバー4台と海外サーバー4台の計8台のサーバーに送信された。

警察がそのうちの0.5%に相当する4.7GBを復元した結果、住民登録番号や診断書、自筆陳述書、債務資料、婚姻関係証明書などの個人情報が含まれているものを含め、個人回生関連5171件の文書が流出したことが確認された。今年3月、大法院は資料流出を謝罪し、「個人情報が入ったPDFファイルも26件流出した」と明らかにしたが、その規模が少なくとも200倍以上増えたのだ。

問題は、流出資料のうち復元されていない約1009GBは、どのような内容なのか確認も難しいという点だ。裁判所行政処が昨年2月に悪性プログラムを探知しても、同年12月になって警察と国家情報院に調査を依頼したことで、流出記録などが期間満了で削除されたためだ。特許裁判所が保管する産業・防衛技術や刑事訴訟に証拠として提出された性暴力被害者の個人情報などが流出した可能性も排除できないという。警察は2次被害を防ぐために、今月9日、流出が確認されたファイル5171件を裁判所行政処に提供し、被害者に通知するよう勧告した。


イ・サンンァン記者 イム・ジェヒョク記者 payback@donga.com