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一人飯をする高齢者は早く老ける、老衰発生リスクが61%も増加

一人飯をする高齢者は早く老ける、老衰発生リスクが61%も増加

Posted January. 18, 2023 08:20,   

Updated January. 18, 2023 08:20

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「一人飯」をする高齢者は、そうでない高齢者より老化が早く進行するという研究結果が出た。

三星(サムスン)ソウル病院家庭医学科のソン・ユンミ教授チームは、国際学術誌「実験高齢者学」の2月号に、2016年から韓国国内の70~84歳の高齢者2072人の食習慣と「老衰」の相関関係を2年間追跡観察した結果を発表した。医学的に「老衰」は、老化が進行する過程で身体および認知機能が低下し、障害や病気が発生する可能性が高くなる虚弱な状態と定義される。

ソン教授チームは論文で、△体重減少、△筋力減少、△疲れの訴え、△歩く速度の低下、△身体活動低下の5つの指標の中で3つ以上に該当すれば「老衰段階」であるとし、1、2つが該当すれば「老衰前段階」と見た。

2年の間に、一人飯を始めた高齢者は、地道に誰かと一緒に食事をしている高齢者に比べて老衰のリスクが61%も高いことが分かった。特に、一人でご飯を食べると体重が減る傾向が目立った。1人飯の高齢者は、誰かと一緒に食事をした高齢者に比べて体重減少を経験する割合が3倍も高かった。特に、女性高齢者は、一人飯をすると歩く速度が遅くなる割合が2.8倍も高くなった。体重減少と歩行速度の減少は、身体機能が弱まるシグナルだ。

一方、「食事の友達」ができれば、かえって一部の健康を回復する傾向が現れた。初期は一人でご飯を食べて2年後に一緒にご飯を食べる人ができた136人を分析したところ、彼らは老衰、あるいは老衰の前段階に該当する割合が2年前の51.5%から48.1%に低くなった。

ソン教授チームは、「『一人飯』は老衰の原因となる栄養欠乏やうつ病、社会的孤立を誘発する」とし、「高齢者の食事にも、社会的相互作用を考慮する政策的アプローチが必要だ」と話した。


イ・ジウン記者 easy@donga.com