
準会員入りから1部ツアーのフルシード確保まで、わずか158日だった。“電撃新人”イ・セヨン(19)が、韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーの勢力図を揺るがす準備を整えた。
KLPGAツアーは来月12日、タイ・チョンブリのアマタスプリングCC(パー72)で開催される「リジュラン選手権」で2026年シーズンの幕を開ける。多くの選手が開幕戦を心待ちにしているが、イ・セヨンにとっては格別の舞台だ。幼いころからテレビ越しに胸をときめかせながら見守ってきた「夢の舞台」に、ついに立つからだ。
最近、本紙の取材に応じたイ・セヨンは「KLPGAツアーは想像もできないほど別世界のプロの舞台だった。漠然と『いつかあの場所に立てたらいいな』と思い描いていた憧れの舞台」と振り返る。「推薦選手として何度か出場し、ギャラリーの歓声を受けたとき、本当にここに来たいと強く思った」と語った。
高揚感だけではない。ショットの感覚はゴルフクラブを握って以来、最高水準にある。イ・セヨンは昨年6月の準会員選抜戦で10位に入り、プロ入りを果たした。その後、1部ツアー進出までに要した時間はわずか5カ月だった。
昨年7月にジャンプツアー(3部)へ参戦。9月に初優勝を飾り、正会員資格を手にした。勢いは止まらず、2カ月後の11月に行われたシード順位戦本選では4ラウンド通算11アンダー277で4位。上位20人に与えられる「フルシード」を余裕をもって確保した。
イ・セヨンは「9月に優勝するなどショットの調子が良かった。このペースを維持できれば、悔いなく選抜戦を戦えると思った」と話す。「だから自分の既存のスイングを変えるのではなく、ジャンプツアーに向けて取り組んできた練習を地道に続けた」という。
今季に向けてはニュージーランドで2カ月間の「地獄トレーニング」を積み、新たな武器も手に入れた。最大273ヤード(約250メートル)のドライブを誇る飛ばし屋だが、その分、セカンドショットでウエッジを握る場面が多い。現地合宿ではウエッジショットの精度向上に重点を置いた。
「ティーショットが遠くへ飛ぶので、パー5では残り約80メートル、パー4では120メートルほどが多い。その距離で確実に決めないとバーディーは量産できない。ボールの回転量や距離感の練習に集中した」という。「ウエッジでミスが出ても取り返せるよう、10メートル以上のロングパットの感覚も磨いた」と話した。
今季の目標は明快だ。新人王のタイトルにこだわるより、毎試合で悔いのないショットを放つこと。プロセスが完璧であれば、優勝という結果は自然についてくると信じる。
それでも胸に秘めた「約束の地」がある。8歳でゴルフを始め、8年間を過ごした済州(チェジュ)道だ。「済州で育ち、腕を磨いた。だから初優勝は必ず済州で開催される大会で挙げたい。青が好きなので、済州の象徴でもある『済州三多水(サムダス)マスターズ』の優勝カップを真っ先に掲げたい」と笑顔を見せた。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com






