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「ピアノ伝説の空席を名教育と演奏で埋めます」 米インディアナ大学音楽学部教授に任用されたハン・ジホ氏

「ピアノ伝説の空席を名教育と演奏で埋めます」 米インディアナ大学音楽学部教授に任用されたハン・ジホ氏

Posted May. 06, 2024 09:05,   

Updated May. 06, 2024 09:05

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(10)「ピアノ伝説の空席を名教育や演奏で埋めます」米インディアナ大学音楽学部教授に任用されたピアニストのハン・ジホ氏

ピアニストのハン・ジホ(32)が、米インディアナ大学音楽学部教授に任用された。インディアナ大学は、同大学の教授として在職してきた名ピアニスト、メナヘム・プレスラー(1923~2023)が昨年他界後、ピアノ科の新任教授を探してきた。インディアナ大学音楽学部は、ジュリアード音楽院やカーティス音楽院、ニューイングランド音楽院などとともに、米国を代表する名門に挙げられる。

「プレスラー先生の空席を埋めることになったわけだから、大きな光栄です。幼い頃からあの方のファンであることを自任するほど好きだったので、死去後、インディアナ大学のホームページから公告を見てあたふたと志願しました」。2日、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、ハン・ジホは、「どんなピアニストが、何人志願したかは全く分からない」と話した。

プレスラーは、世界的なピアノ三重奏団の代名詞だった「ボザール・トリオ」のピアニストとして85歳まで活躍した。ハン・ジホは、「プレスラー先生のように、室内楽活動もたくさんすることになりそうだ」と話した。インディアナ大学音楽学部には、バイオリニストのイ・ギョンソン(元ソウル大学教授)が昨年から教授として在職している。ハン・ジホは、「イ先生についてもちろんよく知っているが、会う機会がなかった。一緒にハーモニーを合わせる機会があればいい」と話した。

ハン・ジホは、ドイツのエッセン・フォルクヴァンク音楽大学で学士を取得後、ハノーバー国立音楽大学で修士と最高演奏者課程を卒業した。2014年にピアノ部門として開かれた「LGと共にするソウル国際音楽コンクール」で優勝し、同年ドイツARDコンクールで1位のない2位と聴衆賞、現代音楽特別賞を受賞した。「私は早くドイツに来て、韓国で演奏する機会が多くありませんでした。ソウル国際音楽コンクールの優勝で、祖国で多くの演奏機会が開かれるようになりました。本当にありがたい大会でした」

ドイツを中心に、欧州と韓国の舞台で活動してきたハン氏は4月17日、ソウル芸術の殿堂の交響楽祝祭でキム・ソンジン指揮の金泉(キムチョン)市立交響楽団とラフマニノフのピアノ協奏曲2番を協演した。「ラフマニノフが個人的な話を聞かせてくれるようで、とても好きな作品です。聴衆がとても暖かく、集中してくれる雰囲気だったので、満足のいく舞台でした」

ハン氏は6月20日、錦湖(クムホ)アートホール延世(ヨンセ)「美しい木曜日」の舞台でバイオリニストのキム・ジェヨンと共演する。下半期は、イタリアのパレルモでバイオリンのための編曲作品を演奏し、来年1月はフランスで誕生100周年を迎えるフランスの作曲家ピエール・ブーレーズ(1925~2016)の作品でリサイタルを行う予定だ。ハン氏は、「ヨーロッパで予定されている活動が多く、ドイツのエッセンにある家も処分していない。米国や欧州、韓国の3カ国を忙しく回りながら、教育と演奏に力を注ぐつもりだ」と話した。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com