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27年ぶりの「医学部増員」確定、来年度に全国で1509人増の4567人募集

27年ぶりの「医学部増員」確定、来年度に全国で1509人増の4567人募集

Posted May. 25, 2024 08:41,   

Updated May. 25, 2024 08:41

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政府の医学部入学定員増加の手続きが公式に終了した。医学部の定員が増えるのは、1998年以降27年ぶりのこと。これを受け、全国の医学部40校は来年度の新入生として4567人を募集することになった。

韓国大学教育協議会(大教協)は24日午後、ソウル中区(チュング)カンファレンスハウスのタルゲビで大学入試選考委員会を開き、2025学年度の「大学入試選考施行計画変更事項」を審議し承認した。これを受け、来年度の全国医学部40校の募集人員は、今年より1509人増の計4567人に決まった。

同日の審議に参加した又松(ウソン)大学の吳德成(オ・ドクソン)総長は会議後、記者たちと会い、「教育部で決定された定員調整計画により、各大学が提出した案件について会議に参加した大学総長と市道教育監、保護者など全員が賛成し同意した」とし、「審議過程で反対はなかった」と明らかにした。呉総長は、医学部の大幅増員時は教育質低下の懸念があるという指摘に対し、「国家政策で決定されたことで、私たちの所管外のことだ」と一線を画した。

同日の大教協の審議は、医学部増員手続きの事実上の詰めの段階だ。教育部のク・ヨンヒ報道官は、「医学部増員が確定したと見なければならない」とし、「一部大学の学則改正などの手続きが残っているが、これは上位法により李周浩(イ・ジュホ)副首相兼教育部長官が定員を決めたことの後続措置に過ぎない」と話した。教育部はそれでも、学則改正がなされなければ、学生募集人員の削減など行政措置を通じて不利益を与える方針だ。

大教協は審議結果を各大学に通知し、今月末までに該当大学のホームページに募集要綱を公開する方針だ。また、教育部とともに30日に記者ブリーフィングを行い、同日確定した大学入試選考施行計画の変更事項を発表することにした。発表には、随時と定時の比率や地域人材選考比率などが含まれる。

医学部の定員が増えるのは、1998年の済州(チェジュ)大学医学部の新設以来27年ぶりとなる。政府は、高齢化で医師数が不足しているという指摘が出ると、2020年を含めて何度も医学部の増員を推進したが、医師らの反対で実現できなかった。むしろ2000年の医薬分業事態の時、医師たちの要求によって定員351人を減らし、医師不足現象を加重させたという指摘を受けている。

医師団体は同日、審議結果に対して強く反発した。大韓医師協会(医協)の関係者は、「急激な定員拡大で教育質の低下は避けられない」とし、「今からでも増員を止めなければ、最悪の事態を防ぐことはできない」と主張した。ただ、増員確定時に「一週間休診」を予告していた全国の大学教授非常対策委員会は同日、休診方針を撤回し、「今のように重症・緊急患者を診療せざるを得ない状況だ」と明らかにし、一歩退く態度を示した。


イ・ムンス記者 パク・ギョンミン記者 doorwater@donga.com