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朴槿恵元大統領最側近が大統領府入り、野党「弾劾への備えか」

朴槿恵元大統領最側近が大統領府入り、野党「弾劾への備えか」

Posted May. 25, 2024 08:42,   

Updated May. 25, 2024 08:42

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朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領の最側近とされる鄭虎星(チョン・ホソン)元大統領室副秘書官(写真)が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の市民社会首席室第3秘書官に加わったことで、政界が揺れている。野党が「国政壟断シーズン2」と批判する中、与党からも懸念の声が上がっている。チェ・ソウォン(改名前・崔順実)国政壟断事件の捜査を機に鄭氏を知った尹大統領は、鄭氏の業務能力を認め、公職起用を念頭に置いていたとされる。

最大野党「共に民主党」は24日、尹大統領が鄭氏を起用したことについて、「尹大統領の国政壟断シーズン2」と強く批判した。同党の黄靖雅(ファン・ジョンア)報道官は、「大統領本人が直接拘束させた法を犯した者を起用するのは、国民を無視した行為だと考えている」と述べた。朴柱民(パク・ジュミン)議員は、「巷の噂では、弾劾に対する備えが必要なのではないかという話もある」と述べた。祖国革新党の曺国(チョ・グク)代表も同日、「鄭氏は朴槿恵政権を台無しにした人の一人ではないか」とし、「その人に特別な能力があるか何か縁があるようだが、恥ずかしいと思うべきだ」と強調した。

与党の一部からも懸念の声が上がっている。尹大統領自身が特検捜査チーム長とソウル中央地検長を務めて捜査した人物を再び採用する人選は不自然だという指摘だ。「影の実力者フレーム攻勢の口実を与える可能性がある」という懸念もある。鄭氏でなくても、市民社会首席室の業務が可能ではないかという見方もある。

これに対して大統領室関係者は、「鄭氏が市民社会首席室で苦情と制度改善業務を担当することになるだろう」とし、「この分野に対する鄭氏の業務経験が豊富だ」と話した。かつて「手帳王女」と呼ばれた朴元大統領が「爪の下のとげ」と呼ばれた規制改善を強調し、各界の苦情を書けば、鄭氏がこれを引き継いで処理していたという。

鄭氏が権力の核心にいながら、収賄疑惑や個人的な道徳性問題が起こらなかったことも、尹大統領の認識にプラスに働いたとみられる。与党関係者は、「鄭氏が大統領府に勤務し、『自分の政治』をしたり、金品授受問題が起きなかった。ある意味、仕事だけして弾劾の影響を受けたケース」とし、「鄭氏に対する尹大統領の評価は悪くなかったようだ」と話した。尹大統領は昨年下半期、鄭氏と別途会ったとされる。


張寬錫 jks@donga.com