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李承晩元大統領の英語の聖書を展示、復活祭に青卵教会で

李承晩元大統領の英語の聖書を展示、復活祭に青卵教会で

Posted March. 28, 2023 08:30,   

Updated March. 28, 2023 08:30

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来月9日の復活祭を機に、京畿道楊平郡(キョンギド・ヤンピョングン)の青卵(チョンラム)教会(主任牧師=宋吉源)で、李承晩(イ・スンマン)元大統領が所持していた英語の聖書(写真)が展示される。

この聖書は、尹潽善(ユン・ボソン)元大統領の初の広報首席秘書官を務めた故チャン・ソンチョル氏が警務室で発見して保管し、息子のチャン・ボム氏に遺したもの。チャン氏は、普段から親交のあった宋吉源(ソン・ギルウォン)牧師の教会内のアンデルセン公園墓地に聖書の一節が刻まれた「聖書の壁」が造成されると聞き、聖書を寄贈した。アンデルセン公園墓地は、2020年に養父母の虐待で死亡したジョンインちゃんが眠っている。

茶色の表紙の聖書には、李元大統領の英語名(SYNGMAN RHEE)が金箔で刻まれており、いくつかのページには紙のしおりが挟まれていたという。その一つが「ガラテヤの信徒への手紙」5章1節(「自由を得させるために、キリストはわたしたちを解放して下さったのである。だから、堅く立って、二度と奴隷のくびきにつながれてはならない」)で、祖国の独立のために闘った李元大統領は生前、この節をよく引用していた。宋牧師は、「李元大統領の娘婿であるチョ・ヘジャ氏に聞いたところ、李元大統領が普段この聖句が一番好きだったそうだ」とし、「不幸だった過去を絶対に忘れず、二度と繰り返さないという意味ではないかと思う」と話した。

宋牧師は、「李元大統領の聖書が寄贈されたことをきっかけに、歴代の大統領が持っていた聖書を集めて展示することを推進している」とし、「何人かの元大統領の遺族や関係者から肯定的な回答を得た」と話した。


李鎭求 sys1201@donga.com