
サッカー韓国代表は2026年北中米ワールドカップ(W杯)で決勝トーナメント進出を逃した。南アフリカ戦で敗れ、他組の結果次第という状況に追い込まれていたが、28日にコンゴがウズベキスタンを破ったことで敗退が決まった。今大会から出場国が48カ国に増えたことを考えれば、従来の32カ国体制なら本大会にすら出場できなかったのと変わらない結果だ。
今大会の韓国代表は、史上最強の戦力との評価が多かった。孫興慜(ソン・フンミン)、李康仁(イ・ガンイン)、金玟哉(キム・ミンジェ)ら主力の大半が海外ビッグリーグでプレーしている。組み合わせにも恵まれ、決勝トーナメント進出は堅いとの見方が支配的だった。しかし、最も力が劣るとみられていた南アフリカ戦では、鋭い攻撃を一度も見せられないまま0-1で敗れた。ワールドクラスの選手たちの能力を生かせなかった洪明甫(ホン・ミョンボ)監督の戦術・采配の失敗と言わざるを得ない。洪氏は第3戦後の記者会見で、「なぜこのような内容になったのか、私も戸惑っている」と語り、無責任な姿勢を見せた。
洪氏は就任過程から公平性をめぐる議論が絶えなかった。大韓サッカー協会は代表監督を選ぶ際、戦力強化委員会の推薦と理事会の承認を経なければならないが、2年前の文化体育観光部の調査で、その手続きがいずれも形骸化していたことが明らかになった。監督推薦権限のない技術委員長が鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長の指示で洪氏を面談し、監督就任を内定。理事会承認も事後に形式的に行われたに過ぎない。在宅勤務問題などをめぐる議論の末に退任したユルゲン・クリンスマン前監督の選任でも、鄭氏が独断で決め、正常な選任手続きを無力化した。この問題を受け、文化体育観光部はサッカー協会に対し、鄭氏への重い懲戒を求め、朴智星(パク・チソン)氏ら専門家も「韓国サッカーの土台が揺らいでいる」と警鐘を鳴らした。しかし、鄭氏は昨年、4期目の会長再選を果たし、サッカー界の自浄機能は事実上まひしたままだ。
外部からの批判に耳を貸さないサッカー協会の密室行政に、サッカー関係者の間では無力感が広がっていたという。今大会前の強化試合でも、以前とは違って観客席が大きく空席となる試合が少なくなかった。そうした中で決勝トーナメント進出を逃すという惨敗は、大衆の冷笑と無関心を一層深めかねない。代表チームの人気が韓国サッカー界全体の土台を支えてきたことを考えれば、韓国サッカーは深刻な危機に直面していると言わざるを得ない。






