
「胸を張り、自信を持ちなさい。勇敢に前へ進みなさい」
カーボベルデ代表GKヴォジーニャの母、アナ・カンディダ・エボラさんは22日、国際サッカー連盟(FIFA)のインタビューで、カーボベルデ代表選手たちにこうエールを送った。同日行われたカーボベルデとウルグアイの2026年北中米W杯グループリーグH組第2戦のキックオフを前にしてのことだった。
エボラさんは、カーボベルデが16日の第1戦で「優勝候補」スペインと0-0の奇跡的な引き分けを演じた際、試合を直接見ることができなかった。最大1万5000ドル(約2300万ウォン)に上る米国入国ビザ保証金を用意できなかったためだ。しかし、スペイン戦で7セーブを記録したヴォジーニャが試合後に涙を流した理由が、母親がスタジアムに来られなかったためだったという話が伝えられると、米政府からビザが発給され、この日の試合は現地で観戦することができた。
アフリカ大陸西側に位置する人口52万人の小さな島国カーボベルデの選手たちは、エボラさんの言葉通り堂々と戦った。そして再びおとぎ話のような結果を生み出した。
FIFAランキング67位のカーボベルデは同日、米マイアミ・スタジアムで行われた南米の強豪ウルグアイ(同16位)との試合で2-2の引き分けを収めた。2試合連続ドローとなったカーボベルデは勝ち点2を獲得。ウルグアイ(2位)と勝ち点で並んだが、総得点で及ばず3位につけた。カーボベルデは27日のサウジアラビア(4位・勝ち点1)との第3戦の結果次第で、初のW杯出場で決勝トーナメント進出を果たす可能性もある。この組ではスペイン(勝ち点4)が首位を走っている。
この日、奇跡の幕を開けたのはMFケビン・ピナだった。前半21分、ゴールから約30メートルの位置で強烈なFKを放ち、相手ゴールネットを揺らした。ピナの右足を離れたボールはウルグアイの壁の間を抜け、ゴール右隅へ突き刺さった。カーボベルデにとって歴史的なW杯初得点の瞬間だった。得点後のピナは、青い国旗を振るカーボベルデのファンが集まるスタンドへ両腕を広げながら駆け寄った。数百人のカーボベルデファンは立ち上がって踊り、歓喜を爆発させた。スポーツデータ会社オプタによると、カーボベルデは1966年に記録集計が始まって以降、FKでW杯初得点を挙げた初の国となった。
カーボベルデは反撃に出たウルグアイに立て続けに2点を奪われ、1-2と逆転を許した。しかし後半16分、再び試合を振り出しに戻した。FWエリオ・バレラが、ウルグアイDFマティアス・オリベラのバックパスを奪うと、自身を止めようとGKが飛び出して無人となったゴールへボールを流し込んだ。
その後、ウルグアイが猛攻を仕掛けたが、カーボベルデは守護神ヴォジーニャが安定したプレーでゴールを守り、追加失点を防いだ。母のエボラさんはこの日、マイアミ・スタジアムのスイートルームで、息子の名前と背番号が入ったシャツを着てカーボベルデ国旗を振りながら声援を送った。
カーボベルデのペドロ・ブリト監督は前日の公式記者会見で、「われわれのような国が世界最高のチームと競えるということは、アフリカのどんな子どもでも夢を見ることができるという意味だ」と語った。
ウルグアイ相手に再び奇跡のような引き分けを演じた後、記者会見場に現れたブリト監督は、確信に満ちた口調でこう語った。「われわれがサッカーだけでなく、人生のあらゆる面で人々に勇気を与えられればと思う。どんな困難があっても、誰もが偉大なことを成し遂げられる。だから皆に決して夢を失わないでほしい」
イ・ソヨン記者 always99@donga.com






