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同じ党内で一つの機関めぐり「誘致合戦」 重複公約乱発

同じ党内で一つの機関めぐり「誘致合戦」 重複公約乱発

Posted June. 01, 2026 08:58,   

Updated June. 01, 2026 09:56


与党「共に民主党」の鄭愿伍(チョン・ウォンオ)ソウル市長候補は先月22日、龍山(ヨンサン)開発の青写真を示し、「龍山に国連AI(人工知能)ハブを誘致する」と明らかにした。李在明(イ・ジェミョン)政権は、国連傘下の複数機関に分散しているAI機能を一カ所に集約する「AIハブ」の韓国誘致を推進している。与党候補として、政府主導のグローバル事業を誘致し、AI産業の中心地として育成するという構想だ。

しかし、6月3日の地方選挙でAIハブ誘致を公約に掲げたのは鄭氏だけではない。「共に民主党」では田載秀(チョン・ジェス)釜山(プサン)市長候補、朴賛大(パク・チャンデ)仁川(インチョン)市長候補、朴洙賢(パク・スヒョン)忠清南道(チュンチョンナムド)知事候補も、AIハブ誘致を公約として打ち出した。基礎自治体首長選挙でも閔敬善(ミン・ギョンソン)高陽(コヤン)市長候補らが同様の公約を掲げている。6・3地方選挙を前に、与野党を問わず、一つの国家機関や国策事業を巡り、同じ党でありながら異なる地域への誘致を約束する「ゼロサム公約」が乱発されている。地方選挙が公約の検証も十分に行われない「暗闇選挙」と化しているとの批判が出る中、与野党指導部が「内乱清算」「独裁阻止」など支持層結集にばかり注力し、政策選挙に無関心だった結果との分析も出ている。

野党「国民の力」では、朴東植(パク・トンシク)泗川(サチョン)市長候補、韓炅昊(ハン・ギョンホ)晋州(チンジュ)市長候補、柳明泫(ユ・ミョンヒョン)山清(サンチョン)郡守候補が「航空宇宙集積都市」の誘致を公約に掲げた。朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長候補と金宣民(キム・ソンミン)巨済(コジェ)市長候補は「加徳(カドク)新空港背後都市」造成を約束した。

このように同じ党内で重複公約が乱発されているのは、党レベルで候補者の公約に対する独自の検証や交通整理が行われないまま、実現困難な公約の乱発が放置されているためだ。韓国外国語大学政治外交学科のイ・ジェムク教授は「地方選挙が中央政治に過度に従属し、地域ごとに差別化された政策を設計する誘因が弱まっている」とし、「与野党指導部も全国レベルでの政策調整機能を十分果たせていない面がある」と指摘した。

特に今回の選挙では、期日前投票前日の夕方になってようやくソウル市長選挙、蔚山(ウルサン)市長選挙、釜山北甲国会議員選挙のテレビ討論会が開かれるなど、有権者にとって「史上最悪級の暗闇選挙」になったとの声もある。候補間の合意がまとまらず、ソウル、大邱(テグ)、京畿(キョンギ)などではテレビ討論が1回で打ち切られた。

一方、31日に中央選挙管理委員会が発表したところによると、先月29、30日に行われた6月3日の地方選挙の期日前投票率は23.51%だった。4年前の地方選挙(20.62%)より2.89ポイント上昇し、地方選挙としては過去最高となった。


ク・ミンギ記者 イ・チェワン記者 koo@donga.com · chaewani@donga.com